名前

sin, sinf, sinl - 正弦 (サイン) 関数

書式

#include <math.h>
double sin(double x);
float sinf(float x);
long double sinl(long double x);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
sinf(), sinl():
_ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

これらの関数は x の正弦 (サイン) の値を返す。 x はラジアン単位で指定する。

返り値

成功すると、これらの関数は x の正弦を返す。
x が NaN の場合、NaN が返される。
x が正の無限大か負の無限大の場合、 領域エラー (domain error) が発生し、NaN が返される。

エラー

これらの関数を呼び出した際にエラーが発生したかの判定方法についての情報は math_error(7) を参照のこと。
以下のエラーが発生する可能性がある。
領域エラー (domain error): x が無限大である
errnoEDOM が設定される (「バグ」の節も参照)。 不正 (invalid) 浮動小数点例外 ( FE_INVALID) が上がる。

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース 属性
sin(), sinf(), sinl() Thread safety MT-Safe

準拠

C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

バグ

バージョン 2.10 より前の glibc の実装では、 領域エラーが発生した際に、 errnoEDOM が設定されなかった。

関連項目

acos(3), asin(3), atan(3), atan2(3), cos(3), csin(3), sincos(3), tan(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。