名前

chcon - ファイルのセキュリティコンテキストを変更する

書式

chcon [ OPTION]... CONTEXT FILE...
 
chcon [ OPTION]... [-u USER] [-r ROLE] [-l RANGE] [ -t TYPE] FILE...
 
chcon [ OPTION]... --reference=RFILE FILE...

説明

各 FILE の SELinux セキュリティコンテキストを CONTEXT に変更します。 --reference がある場合、各 FILE のセキュリティコンテキストを RFILE のものに 変更します。
長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。
--dereference
シンボリックリンク自身ではなく、シンボリックリンクの 参照先に対して操作を行う (これがデフォルトの動作)
-h, --no-dereference
参照先のファイルではなくシンボリックリンクに適用する
-u, --user=USER
対象となるセキュリティコンテキストのユーザーを USER に設定する
-r, --role=ROLE
対象となるセキュリティコンテキストのロールを ROLE に設定する
-t, --type=TYPE
対象となるセキュリティコンテキストのタイプを TYPE に設定する
-l, --range=RANGE
対象となるセキュリティコンテキストの範囲を RANGE に設定する
--no-preserve-root
'/' を特別扱いしない (デフォルト)
--preserve-root
'/' に対する再帰的な操作を失敗させる
--reference=RFILE
CONTEXT の値を指定するのではなく RFILE の セキュリティコンテキストを使用する
-R, --recursive
ファイルとディレクトリを再帰的に操作する
-v, --verbose
処理した各ファイルについて診断メッセージを出力する
以下のオプションを使うと、-R オプションが併せて指定されたときにどのように 階層を辿るかの動作を変更できます。複数のオプションが指定された場合は、 最後に指定されたオプションだけが有効になります。
-H
コマンドライン引数がディレクトリに対するシンボ リックリンクの場合に、リンクを辿る
-L
ディレクトリに対するシンボリックリンクに遭遇した 時には、そのリンクを全て辿る
-P
シンボリックリンクを一切辿らない (デフォルト)
--help
使い方を表示して終了する
--version
バージョン情報を表示して終了する
GNU coreutils のオンラインヘルプ: <https://www.gnu.org/software/coreutils/> 翻訳に関するバグは <https://translationproject.org/team/ja.html> に連絡してください。 詳細な文書 <https://www.gnu.org/software/coreutils/chcon> (ローカルでは info '(coreutils) chcon invocation' で参照可能)。

作者

作者 Russell Coker および Jim Meyering。

著作権

Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc. ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
 
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO WARRANTY, to the extent permitted by law.

関連項目

chcon の完全なマニュアルは Texinfo マニュアルとして整備されている。もし、 info および chcon のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
info chcon
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。