clog, clogf, clogl -
複素数の自然対数
#include <complex.h>
double complex clog(double complex z);
float complex clogf(float complex z);
long double complex clogl(long double complex z);
-lm でリンクする。
これらの関数は、複素数
z
の自然対数を計算する。実軸の負の部分に沿って分枝切断
(branch cut) がある。
対数
clog() は指数関数
cexp() の逆関数である。
したがって、
y = clog(z)
ならば、
z = cexp(y)
が成立する。
y
の虚数部の値は区間
[-pi,pi] から選択される。
次の関係が成立する:
clog(z) = log(cabs(z)) + I * carg(z)
z として 0
に近い値を入れると、オーバーフローを起こすため、
注意が必要である。
これらの関数は glibc
バージョン 2.1
で初めて登場した。
この節で使用されている用語の説明については、
attributes(7) を参照。
インターフェース |
属性 |
値 |
clog(), clogf(), clogl() |
Thread safety |
MT-Safe |
C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
cabs(3),
cexp(3),
clog10(3),
clog2(3),
complex(7)
この man ページは Linux
man-pages
プロジェクトのリリース
5.10
の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/
に書かれている。