debugreiserfs - ReiserFS
ファイルシステムのデバッグツール
debugreiserfs [
-dDJmoqpuSV ] [
-j device ] [
-B file ] [ -1 N ]
device
debugreiserfs は ReiserFS
ファイルシステムで生じた問題解決の
役に立つ
(かもしれない)。
オプションを付けずに実行すると、
device 上に見つかった
ReiserFS
ファイルシステムの
スーパーブロックを表示する。
- device
- デバイスに対応するスペシャルファイル。
(例えば、/dev/hdXX は IDE
ディスクパーティションで、
/dev/sdXX は SCSI
ディスクパーティションである)。
-
-j device
- ジャーナルの内容を表示する。
-p
オプションにより、
ジャーナルを他のメタデータと一緒にアーカイブに入れることができる。
- -J
- ジャーナルヘッダを表示する。
- -d
- ファイルシステムにおける内部ツリーのフォーマット済みノードを表示する。
- -D
- ファイルシステムにおける全ての使用中ブロックの
フォーマット済みノードを表示する。
- -m
- ビットマップの内容を表示する
(少しだけ役に立つ)。
- -o
- オブジェクト ID
マップを表示する
(少しだけ役に立つ)。
-
-B file
- 内部の ReiserFS
ツリーに格納されている不正なブロックのリストを取得し、
ASCII
形式のリストに変換して、指定されたファイルに書き出す。
-
-1 blocknumber
- ファイルシステムの中の指定されたブロックを表示する。
- -p
-
debugreiserfs -p /dev/xxx | gzip -c > xxx.gz
によって
ファイルシステムのメタデータを取り出す。
ファイルシステムが破損している
ブロック全体をアーカイブに入れようとする場合、
破損がない限りは何のデータも入らない。
この出力を我々に送ってもらえれば、
同じ構造を持つファイルシステムを
debugreiserfs -u
によって作成できる。
データファイルがあまり大きくなければ、
これによって大抵の場合は障害を速やかに再現し、
デバッグすることが可能となる。
- -u
-
debugreiserfs -p
によって以前にアーカイブに入れられたメタデータから、
gunzip -c xxx.gz | debugreiserfs -u /dev/image
によって ReiserFS
ファイルシステムのイメージを構築する。
結果のイメージは元のファイルシステムとは同一ではない。
ほとんどの場合は
debugreiserfs -p によって
メタデータしかアーカイブに入れられていないので、
ファイルシステム構造が完全に再作成されるためである。
- -S
- -S
オプションが指定されていない場合、
-p オプションは
ファイルシステムビットマップのみで使われているマークされたブロックを扱う。
このオプションを設定した場合、
debugreiserfs
は全てのデバイスに対して適用される。
- -q
- -p
オプションが指定されている時に、進捗度を表示させない。
このバージョンの
debugreiserfs は Vitaly Fertman <
[email protected]>
によって書かれた。
バグは、できる限り多くの情報
(ハードウェア・カーネル・パッチ・設定・
表示された全てのメッセージ)
とともに、 ReiserFS
の開発者 <
[email protected]>
に報告してほしい。
関連する情報があるかもしれないので
syslog を調べてほしい。
reiserfsck(8),
mkreiserfs(8)