dh_compress -
ビルドディレクトリでファイル圧縮とシンボリックリンクの修正を行う
dh_compress
[
debhelper オプション] [
-X項目] [
-A]
[
ファイル ...]
dh_compress
はパッケージビルドディレクトリにあるファイルを圧縮する役割を担う
debhelper
プログラムです。また、圧縮されるファイルをシンボリックリンクが指し示していた場合、圧縮後も正しく指すようにシンボリックリンクを更新します。
デフォルトでは、
dh_compress は Debian
ポリシーマニュアルの規則に従い圧縮すべきとされるファイルを圧縮します。この場合の圧縮対象のファイルの例としては、
usr/share/info、
usr/share/man
の以下の全ファイル、
usr/share/doc 以下にある 4k を
越えるサイズの全ファイル
(但し、
copyright、
.html
ファイル、画像ファイル、また拡張子からすでに圧縮されていることがすでに明らかなファイルは対象から除外されます)
、全
changelog
ファイルとなります。加えて
usr/share/fonts/X11/ 以下の PCF
フォントファイルも圧縮対象となります。
- debian/package.compress
- これらのファイルは廃止されました。
If this file exists, the default files are not compressed. Instead, the file
is ran as a shell script, and all filenames that the shell script outputs
will be compressed. The shell script will be run from inside the package
build directory. Note though that using -X is a much better idea in
general; you should only use a debian/package.compress file if you
really need to.
-
-Xitem, --exclude=item
- ファイル名に
item
が含まれると、このファイルは圧縮対象から除外されます。たとえば、
-X.tiff
を指定すると、TIFF
ファイルは圧縮されなくなります。また除外するものを複数指定するには、このオプションを複数並べることにより指定できます。
-
-A, --all
- 処理対象となる全パッケージを対象に、コマンドラインパラメータで指定したファイル全てを圧縮します。
-
file ...
- これらファイルを圧縮対象のファイルとして追加します。
Debian ポリシー バージョン
3.0
debhelper(7)
このプログラムは debhelper
の一部です。
Joey Hess <
[email protected]>