dh_installmanpages - 古いスタイルの
man
ページのインストール用プログラム
(廃止)
dh_installmanpages [
debhelper options]
[
file ...]
dh_installmanpages
はパッケージビルドディレクトリ以下にある
usr/share/man/ ディレクトリへ
man
ページを自動的にインストールする役目の
debhelper プログラムです。
これは、いわゆる「良きに計らえ
(DWIM)」スタイルのプログラムであり、他の
debhelper
とはインターフェース仕様が異なります。本プログラムは廃止されているので、代わりに
dh_installman(1)
コマンドを使うようにしてください。
dh_installmanpages は man
ページらしき名前を持つファイルを、カレントディレクトリや、カレントディレクトリ以下の全てのサブディレクトリで探し回ります
(ファイルの実体のみが対象となります。つまり、シンボリックリンクは無視されます)。本プログラムは、
file(1)
コマンドを使ってファイルが正しいフォーマットであるかを検証します。その為、拡張子にしたがい、処理対象の
man ページを正しい man
ページ用ディレクトリへインストールします。
パラメータとして指定されているファイルは、全て
dh_installmanpages
により無視されます。これは、デフォルトでは意図しない場所に
man
ページがインストールされてしまう場合に便利です。
manページのインストールが終わったあと、
dh_installmanpages は処理対象の man
ページが
.so
リンクの対象であるかどうかを調べます。もしそうであれば、こちらをシンボリックリンクへ変更します。
-
file ...
- 有効な man
ページのようにみえても、これらファイルを
man
ページとしてインストールしないようにします。
dh_installmanpages
は作業するように指定した
全パッケージ
で発見した man
ページをいっぺんにインストールしてしまいます。これは、どのパッケージにどの
man
ページが対応しているかについて指定する方法がない為です。この動作は多くのケースで必ずしも望ましくない動作となります
(
-p
を指定する事により、本問題を回避できますが、もっと良いのは、
dh_installman(1)
を代わりに使う事です)。
.man
でファイル名が終わっているファイルは無視されます。
スペースを含むファイル名を持つファイルをパラメータに指定すると、正しく扱われません。
debhelper(7)
このプログラムは debhelper
の一部です。
Joey Hess <
[email protected]>