NAME
gfmdhost - gfarm メタデータサーバ管理コマンドSYNOPSIS
gfmdhost
[-l] [-P path] [-1]
gfmdhost
[-N] [-P path] [-1]
gfmdhost
{-c | -m} [-P path] [-1]
[-p ポート番号] [-C
クラスタ名]
[-t {m | c | s}] {
メタデータサーバ名}
gfmdhost
{-d} [-P path] [-1]
{メタデータサーバ名}
DESCRIPTION
gfmdhost は gfarm のメタデータサーバの冗長化機能に関連する情報の表示や管理を行います。 gfmdhost が実行する機能は -l, -c, -m, -d のオプションで選択します。 これら機能の指定は排他的であり、どれか一つだけを指定することができます。 また、一つも指定しなかった場合には、 デフォルトの機能である gfmd ホスト名の一覧表示が行われます。FUNCTIONS
下記は、 gfmdhostコマンドの機能一覧です。二つ以上の機能を同時に 指定することはできません。 無指定登録されているgfmdホストのホスト名一覧を、
アルファベット順で表示します。
-l
登録されている
gfmd
ホストのホスト名一覧を、
詳細情報と共に表示します。クラスタ名ごとにホスト名を
アルファベット順で表示します。
詳細情報は次の順に表示されます。
接続状態 (+|||-|?|x|e|u)
"+" はマスター gfmd
と正常に接続し、現在メタデータが同期している
ことを表します。 "|"
はマスター gfmd
と正常に接続しているが、メタデータの同期が
完了していないことを表します。これは、たとえ同期スレーブサーバで
あっても、接続開始時には起きますし、いったん同期が完了した後で
も、メタデータ転送の瞬間には起きることがあります。
"-"
は接続していないことを表します。
"?" は、マスター gfmd
と接続直後でまだ状態が判明してないか、あるいは
Gfarm-2.5.0 の gfmd に対して、Gfarm-2.5.1
以降の gfmdhost コマンド
から接続した場合に表示されます。
"x" はマスター gfmd
と接続できたものの、切断している間の更新量が
多く自動同期が不可能となり、バックエンド・データベースのダンプ・
リストアを用いて同期をとる必要が生じていることを表します。
"e"
は何らかのエラーが生じ、ログの調査が必要なことを表します。
"x" および "e"
については、そのスレーブgfmdが停止した後でも、
表示が続きます。 "u"
は、マスター gfmd
と接続しているが、この
gfmdhost コマンドでは
サポートしていない状態にあることを示します。
Gfarm-2.5.0 の gfmd に対して、Gfarm-2.5.1
以降の gfmdhost コマンド
から接続した場合に表示されます。
マスター gfmd は常に "+"
です。
サーバ種別 (master|slave)
マスターであるか、スレーブであるかを表します。
レプリケーション種別
(sync|async|-)
sync
は同期レプリケーション、
async
は非同期レプリケーションを表します。
マスター gfmd には "-"
が表示されます。
マスター候補の設定
(c|m|s)
m
はデフォルトのマスター、c
はマスター候補、 s
はスレーブ専用の gfmd
を表します。
クラスタ名
gfmd
が属するクラスタ名です。
デフォルトのクラスタは
"(default)"
と表示されます。
-N
接続したメタデータサーバのホスト名とポート番号を表示します。
-c
引数で指定した
gfmd
ホストを登録します。
任意でオプション
-C、-p、-t
を指定します。
-m
引数で指定した
gfmd
ホストを変更します。
任意でオプション
-C、-p、-t
を指定します。
-d
引数で指定した
gfmd
ホストを削除します。
マスター gfmd
を削除することはできません。
-?
引数オプションを表示します。
OPTIONS
-C クラスタ名-c, -m 機能で gfmd
ホストが属するクラスタ名を指定します。
省略した場合、デフォルトのクラスタに属します。
クラスタ名は同期レプリケーションのグループを表します。
マスター gfmd
と同一のクラスタに所属する
gfmd 間は同期レプリケー
ションとなり、それ以外の
gfmd
は非同期レプリケーションとなります。
同期レプリケーションが行われているスレーブ
gfmd は、
メタデータ操作を失うことなくマスター
gfmd
に昇格することが可能です。
-p ポート番号
-c, -m 機能で gfmd
のポート番号を指定します。
省略した場合、デフォルトのポート番号
601
を指定したことになります。
-t {m|c|s}
-c, -m
機能でマスター候補の設定を指定します。
m
はデフォルトのマスター、c
はマスター候補、 s
はスレーブ専用を表します。
省略した場合、c
を指定したことになります。
デフォルトのマスターをマスター候補およびスレーブ専用へ、
直接変更することはできません。
デフォルトのマスター以外の
gfmd を -t m
によりデフォルトのマスターに変更すると、
以前のデフォルトのマスターがマスター候補に変更されます。
-P path
このコマンドがアクセスするメタデータサーバを特定するための
パス名または Gfarm URL
を指定します。
省略した場合は、"/"
を指定したのと同じ意味になります。
-1
このオプションを付与すると、gfmdhost
はメタデータサーバ 1
台だけ
に対して接続を試みます。
このとき接続を試みるのは、-P
オプションで指定されたサーバか、
-P
オプションが付与されていない場合は
gfarm2.conf ファイルの中の
metadb_server_host
行に指定されたサーバとなります。
SEE ALSO
gfarm2.conf(5)11 March 2014 | Gfarm |