jserverrc 日本語マルチクライアントサーバ (jserver) の初期化ファイル
/usr/local/lib/wnn/ja_JP/jserverrc
- この jserverrc
は、日本語マルチクライアントサーバを使用する時の環境を設定
するもので、jserverの立ち上がり時に読み込まれる。
設定できるものは、以下のとおり。
1.
立ち上がり時に読み込む辞書
readfile <辞書ファイル名>
サーバが、立ち上がり時に読み込む辞書ファイル名を指定する。
ここで、指定された辞書は、サーバの立ち上がり時に読み込まれ、サーバプロセ
スが死ぬまでサーバーが持ち続ける。これは、クライアントプロセスが、立ち上
がる時に、辞書を読み込む時間を節約するために使用される。
2.
クライアントの最大数
max_client
<クライアントの最大数>
接続できるクライアントの最大数を指定する。
デフォルトは、32
である。
3.
スティッキーな環境の最大数
max_sticky_env
<スティッキーな環境の最大数>
スティッキーな環境の最大数を指定する。
スティッキーな環境とは、環境を消滅させても、保存される環境である。
これは、次にその環境を使用する時に、立上りが早くなる。
デフォルトは、10
である。
4.
サーバが辞書を管理するディレクトリ
jserver_dir <文字列>
サーバが、辞書を管理するディレクトリ・パスを指定する。
ユーザの頻度ファイルとユーザ辞書が、このディレクトリの下で管理される。
デフォルトは、/usr/local/lib/dic/
である。 @LIBDIR, @LANG
の記法が使用できる。
@LIBDIR デフォルトの uum
環境ファイルのディレクトリパス
名(/usr/local/lib/wnn)。
@LANG
jserverの作成時に決定される言語名。jserverの場合は、"ja_JP"
である。cserverの場合は、"zh_CN、tserverの場合は、"zh_TW"
である。
5.
かな漢字変換のパラメータ値
def_param <数字0> <数字1>
<数字2> <数字3>
<数字4> <数字5>
<数字6> <数字7>
<数字8> <数字9>
<数字10> <数字11>
<数字12> <数字13>
<数字16> <数字15>
<数字16>
かな漢字変換のパラメータ、および、疑似品詞の頻度を指定する。
<数字0> :
N(大)文節解析のN
<数字1> :
大文節中の小文節の最大数
<数字2> :
幹語の頻度のパラメータ
<数字3> :
小文節長のパラメータ
<数字4> :
幹語長のパラメータ
<数字5> :
今使ったよビットのパラメータ
<数字6> :
辞書のパラメータ
<数字7> :
小文節の評価値のパラメータ
<数字8> :
大文節長のパラメータ
<数字9> :
小文節数のパラメータ
<数字10> : 疑似品詞
数字の頻度
<数字11> : 疑似品詞
カナの頻度
<数字12> : 疑似品詞
英数の頻度
<数字13> : 疑似品詞
記号の頻度
<数字14> : 疑似品詞
閉括弧の頻度
<数字15> : 疑似品詞
付属語の頻度
<数字16> : 疑似品詞
開括弧の頻度
上記のパラメータは、整数をとる。
デフォルトの値は、<2>
<5> <10> <3> <50> <1> <128> <5>
<1> <50> <10> <1> である。
4.
疑似品詞の「英数」の文字コードの指定
指定した文字コードのものが、英数字に加えて疑似品詞「英数」と
して、疑似文節の変換に使用される。
set_giji_eisuu 文字コード
文字コード
文字コード ・・・
文字コードには、16進、10進、8進、等の書き方ができる。
CTRL A ---> ^A
' '(SPACE) ---> 0x20 \x20 32 040 \o40
' ' ---> ' '
'―' ---> '―'
などの書き方ができる。
jserver(1)