look —
指定した文字列で始まる行を表示する
look
[
-dfa]
[
-t
termchar]
string
[
file]
look は、
file
の各行のうち、
string
で指定された文字列で始まっている行を表示する。
look
は二分検索を使っているため、
file
で指定するファイルはソートしておかなければならない。(
look で -d
オプションを使うときにはソートするときの
sort(1) にも -d
を使い、-f
オプションを使うときは
sort(1) でも -f
を使うこと)
file
が指定されなかった場合は
/usr/share/dict/word
が使用され、
アルファベットと数字だけで比較され、
アルファベットの大文字小文字の違いは無視される。
オプションとしては以下のものがある:
- -d
- 辞書で使用されているアルファベットと数字だけを比較対象とする。
- -f
- アルファベットの大文字、小文字を区別しない。
- -a
- 別の辞書
/usr/share/dict/web2
を使用する。
- -t
- 文字列の終端文字を指定する。
つまり、 string
のうち termchar
が最初に出てくるところまで(
termchar
を含む)が比較の対象となる。
look は、
指定の文字列で始まる行が見つかった場合は
0 を、
見つからなかった場合は
1
を、エラーが起きた場合は
2 以上の値を返す。
- /usr/share/dict/words
- デフォルトで使用される単語ファイル
- /usr/share/dict/web2
- もう一つの単語ファイル
grep(1),
sort(1)
元の man ページでは
-d
オプションを指定した時にタブと空白が比較の対象になるとしている。
これは誤りであり、現在の
man
ページは歴史的な実装と一致している。
look は Version 7 AT&T Unix
から登場した。