mkrescue -
レスキュー用フロッピーを作成する
/sbin/mkrescue -
既存のカーネルと任意の初期
RAM ディスクを使って、
ブート可能なレスキュー用フロッピーを作成する。
mkrescue
は現在実行中のシステムがブートローダー
lilo
を用いて正常にブートされたものであると仮定する。
さらに、カーネルと初期
RAM ディスクの仕様が
/etc/lilo.conf
に書かれていると仮定する。
このコマンドは、現在のカーネル・初期
RAM ディスク・
「カレントの」ルートディレクトリを使って、
ブート可能な 1.44M
のレスキュー用フロッピーを作成する。
- --device <device>
- /dev/fd0
以外のデバイスでフロッピーを作成する。
フロッピーは、それがどのデバイスで作成されたかに関わらず、
常に BIOS
のデバイスコードが
0x00 のドライブ (A:
ドライブ)
でブートするように作成される。
- --fast
- ブートフロッピーを作成するために、最速な方法を使う。
このために、まずループバックデバイスを使ってマウントされた
1.44M
のファイルを作成し、つぎにそのファイルをディスクにコピーする。
現在のところ、このオプションを使うためには
ループバックデバイス
'loop4'
を空けておかなければならない。
- --fs [ ext2 | msdos | minix ]
- ドライブ上に作成するファイルシステムのタイプを指定する。
ext2
がデフォルトであるが、非常に大きなカーネル用に
"msdos" や "minix"
を使ってディスクセクタをいくらか大きくできる。
- --help
- コマンドラインオプションのリストを含めた使い方の簡単な概要を表示する。
-
--initrd <filepath> と
--kernel <filepath>
- この 2
つのオプションは、一緒に使わなければならない。
ブートフロッピーの作成に使う任意のカーネルファイルと
初期 RAM
ディスクを指定する。
このオプションを使う前に、自分が何をやっているのかを分かっておくこと。
- --nocompact
- フロッピーからのカーネル読み出しを速くするために、
通常は LILO
マップのコンパクト化が有効になっている。
このオプションは lilo
"-c"
スイッチを省略することで、
マップのコンパクト化を無効にする。
- --noformat
- ブートフロッピー上に新しいファイルシステムを作成しない。
このオプションは、書き込もうとしているフロッピーが
"--fs XXX" (デフォルトは
ext2)
で指定されたファイルシステムと
同じファイルシステムにフォーマットされている場合に
のみ使うことができる。
- --root <device>
- ブートフロッピー上のカーネルが使うルートファイルシステムを指定する。
このオプションが指定されない場合、
現在マウントされているルートをデフォルトとして使う。
- --version
- 'mkrescue'
のバージョン番号を表示し、終了する。
lilo(8),
lilo.conf(5),
mkfs(8),
dd(1),
mount(8),
mkinitrd(8).
John Coffman <
[email protected]> (1.0)