名前
mkvmerge - 複合媒体流をMatroskaファイルに格納します書式
mkvmerge
[広域オプション]
{-o 出力} [オプション1]
{ファイル1}
[[オプション2] {ファイル2}]
[@オプションファイル.json]
説明
このプログラムは複数の媒体ファイルを入力とし、それらの流れ(の全て、もしくは選択したもののみ)をMatroskaファイルへと結合します。 Matroskaの本拠地[1]をご覧ください。広域オプション
-v, --verbose冗長度を引き上げます。
-q, --quiet
状況出力を抑制します。
-o, --output ファイル名
ファイル名で指定したファイルに書き込みます。ファイル分割が有効な場合は,このオプションは僅かに異なって取り扱われます。詳細は--splitオプションの説明をご覧ください。
-w, --webm
WebM準拠ファイルを生成します。出力ファイル名の拡張子が
"webm"
の場合も有効になります。このモードでは幾つかの制限があります。受入れられる符号器はVP8,VP9動画およびOpus,Vorbis音声トラックのみです。文書型頭部の項目は
"webm"
に変更されます。
楽章および標識に対しては、要素の部分集合のみが許容されます。
は仕様が許可していない項目を全て消去します。
--title 題名
出力ファイル全体の題名を指定します。例:
映画名。
--default-language 言語コード
--languageオプションで言語が設定されていなかったり,原コンテナが言語を提供していないようなトラックで用いる既定言語コードを設定します。
The default language code is 'und' for 'undetermined'.
区分情報の扱い (広域オプション)
--segmentinfo ファイル名.xml区分情報をXMLファイルから読み取ります。このファイルには、区分族UID、区分UID、前および後の区分UID要素を含むことができます。MKVToolNixの配布物には、ファイル例とDTDを収録しています。
詳細は、後述の区分情報XMLファイルについての節をご覧ください。
--segment-uid SID1,SID2,...
使用する区分UIDを設定します。これは読点区切りの羅列であり、通常のUID形式で記された128ビット区分UIDから成ります。通常のUID形式とは,"0x"
を任意で前置する,空白を任意に含むちょうど32桁の16進数です。
SIDが=で始まる場合は、読み取り使用した区分UIDを持つMatroskaファイルの名前として残りの部分を解釈します。
作成される各ファイルには一つの区分があり,各区分には一つの区分UIDがあります。作成したものより多くの区分UIDを指定した場合は,余分なUIDは無視されます。作成したものより少ない区分UIDしか指定しなかった場合は,無作為なUIDを生成して補います。
楽章および標識の扱い(広域オプション)
--chapter-language 言語コード各楽章項目に書き込むISO
639-2言語コードを設定します。既定は
'eng'
です。詳細は楽章についての節をご覧ください。
単一の楽章ファイルや,楽章があるがその楽章言語情報はない場合(例えばMP4やOGMファイル)に使用できるでしょう。
このオプションで設定した言語は
--generate-chaptersオプションで生成した楽章にも用いられます。
--chapter-charset 文字集合
単純楽章ファイルをUTF-8に変換する際に用いる文字集合を設定します。が文字集合の間で行う変換についての説明は文章ファイルと文字集合についての節をご覧ください。
この切替は楽章が特定のコンテナ種別(例:
Ogg・OGMやMP4ファイル)から複製する際にも適用されます。詳細については後述の楽章についての節をご覧ください。
--chapter-sync d[,o[/p]]
以降の原ファイル中の楽章の時刻印をdミリ秒単位で調整します。替わりに--syncオプションに特殊トラックID-2(特殊トラックID節をご覧ください)を指定しても使えます。
o/p:
時刻印をo/pだけ調整し,線型偏流を修正します。既定では
pを省略した場合1になります。oおよびp双方に浮動点小数を指定できます。
既定:
手動同期修正なし(
d = 0でありo/p =
1.0である場合と同じです)。
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--generate-chapters モード
で楽章を自動生成することができます。現在,次の二つのモードに対応しています:
新規楽章の名前は--generate-chapters-name-templateオプションで制御します。言語は--chapter-languageで設定し,
--generate-chaptersの後ろでなければなりません。
--generate-chapters-name-template 雛形
•「when-appending」モードでは,始めに一つの楽章を作り,ファイルが追加される都度一つ楽章を増やします。
このモードはまた分割モード
'parts:' および'parts-frames:'
でも動作します。これらのモードでは,追加した時刻印(開始時点および'+'
が前置された時刻印)の範囲毎に一つの楽章を生成します。
注記
ファイルを新しく追加した際に
が感知できるように,映像または音声トラックが存在する必要があります。複数の映像トラックが混在していた場合,始めのトラックを使用します。それ以外の場合,始めの音声トラックを使用します。
•「interval:time-spec」モードでは,time-specで指定した間隔ごとに一つの楽章を生成します。指定する形式は,HH:MM:SS.nnnnnnnnn形式か's','ms',またはus単位が続く数字のいずれかです。
例: --generate-chapters interval:45s
--generate-chaptersオプションで楽章を生成する際の雛形を設定します。このオプションを用いなかった場合は,既定で
'Chapter <NUM:2>'
を使用します。
雛形では幾つかの変数が使用でき,それらは楽章が生成する際に実際の値に置き換わります。文字列
'<NUM>'
は楽章番号に置き換わります。文字列
'<START>'
は楽章の開始時刻印に置き換わります。
The strings '<FILE_NAME>' and '<FILE_NAME_WITH_EXT>' are only filled
when generating chapters for appended files. They will be replaced by the
appended file's name without respectively with its extension. Note that only
the file's base name and extension are inserted, not its directory or drive
components.
楽章を設定する場所の最小値を「<NUM;場所>」という形式で指定できます(例:
<NUM:3>)。指定した数より場所が少ない場合は,番号をゼロ埋めして出力します。
<START:形式>によって開始する時刻表示の書式を制御できます。なにも指定されていない場合の既定の書式は「%H:%M:%S」です。有効な書式指定子は以下の通りです:
--cue-chapter-name-format 書式指定子
•%h – 時
•%H –
ゼロ埋めした2桁の時
•%m – 分
•%M –
ゼロ埋めした2桁の分
•%s – 秒
•%S –
ゼロ埋めした2桁の秒
•%n –
9桁のナノ秒
•%<1-9>n –
9桁までのナノ秒(例:
3桁なら%3n)
は音声ファイル向けのCUE用紙から楽章情報を読み込むことができます。CUE用紙には通常PERFORMER項目及びTITLE項目が各目録項目に存在します。はこれら二つの文字列を楽章の名前を生成するのに使用します。この形式をこのオプションで指定することができます。
このオプションが指定されていない場合、既定で'%p
-
%t'という形式が使用されます。
形式が指定された場合、下のメタ文字以外はそのまま複製され、メタ文字は以下のように置換されます。
--chapters ファイル名
•%pはその項目のPERFORMER文字列で置換されます。
•%tはその項目のTITLE文字列で置換されます。
•%nはその項目のトラック番号で置換されます。
•%Nは、その項目のトラック番号が10未満の場合0を前置して二桁にした数字で置換されます。
楽章情報をファイル名で指定したファイルから読み込みます。詳細は楽章の節を参照してください。
--global-tags ファイル名
ファイル名で指定したファイルから広域標識を読み込みます。詳細は標識の節を参照してください。
出力一般の制御(高度な広域オプション)
--track-order FID1:TID1,FID2:TID2,...このオプションは入力されたトラックが配置される順序を変更します。オプション引数は読点区切りのID組の列です。各組は最初を0として命令行の何番目に指定したファイルであるかを示すファイルID(FID1)と、そのファイルの中の何番目のトラックかを示すトラックID(TID1)からなります。ここで指定されなかったトラックは、指定されたトラックの後に配置されます。
--cluster-length 指定子
群団ごとのデータ区画数もしくはデータの持続期間を制限します。specパラメータには単位なしの数字nもしくは、'ms'を後ろに付けた数字dを指定できます。
単位が指定されなかった場合、群団ごとのデータ区画の最大個数は
nに設定されます。上限は65535です。
数字
dに「ms」が後置されていた場合、
は各群団毎に最大でもdミリ秒分のデータしか格納しません。dの最小値は「100ms」、最大値は「32000ms」です。
は既定で一つの群団に最大65535のデータ区画,5000msのデータを書き込みます。
プログラムがある齣を探索する際は,群団を直接読み出すことしかできず、その後に群団全体を読まなければなりません。そのため、群団を大きくすると、送り出しが不正確になったり、遅くなったりすることがあります。
--clusters-in-meta-seek
全ての群団を含む高次送り出し要素をファイルの終端に生成するようにします。Matroskaファイル割り付けの節も参照してください。
--timestamp-scale 係数
時刻印の桁係数を係数に強制します。妥当な値は1000~10000000の範囲の数字か,もしくは特別値-1です。
が通常用いる値は1000000です。これは時刻印と齣持続期間が1ミリ秒単位の精度を持つことを意味します。映像トラックを含まず、1つ以上の音声トラックを含むファイルでは、は全ての時刻印と齣持続時間が標本音1つ分の精度を持つように時刻印の桁数係数を自動的に選択します。これによって処理負荷は増えますが、正確な送り出しと展開が可能になります。
特殊値
-1を指定した場合、映像トラックが存在している場合でも標本音の精度を使用します。
--enable-durations
全ての区画の長さを書き込みます。結果としてファイル容量は増大するうえに,今のところ再生機器に対する付加的価値も生みません。
--no-cues
演奏指令データ(AVIにおける目録のようなもの)を作成しないようにします。Matroskaファイルは演奏指令データなしでも再生できますが、送り出しは不正確で遅くなるでしょう。少しでもファイル容量を小さくしたいときや試験的な目的以外には使用しないでください。各入力ファイルごとに指定できる--cuesオプションも参照してください。
--no-date
既定では、は多重化が開始された時刻と日付を
"date"
区分情報欄に書き込みます。このオプションを指定すると,この欄には何も書き込まれなくなります。
--disable-lacing
すべてのトラックについて結合を無効化します。結果として,特に音声トラックが多い場合、ファイル容量が増大します。このオプションは日常的な用途を想定していません。
--disable-track-statistics-tags
Normally will write certain
tags with statistics for each track. If such tags are already present then
they will be overwritten. The tags are BPS, DURATION,
NUMBER_OF_BYTES and NUMBER_OF_FRAMES.
Enabling this option prevents from writing those tags and
from touching any existing tags with same names.
--disable-language-ietf
Normally will write the new
IETF BCP 47 language elements in addition to the legacy language elements in
track headers, chapters and tags. If this option is used, only the legacy
elements are written.
--normalize-language-ietf mode
Enables normalizing all IETF BCP 47 language
tags to either their canonical form with mode 'canonical', to their extended
language subtags form with mode 'extlang' or turns it off with mode 'off'. By
default normalization to the canonical form is applied.
In the canonical form all subtags for which preferred values exist are replaced
by those preferred values. This converts e.g. 'zh-yue-jyutping' to
'yue-jyutping' or 'fr-FX' to 'fr-FR'.
For the extended language subtags form the canonical form is built first.
Afterwards all primary languages for which an extended language subtag exists
are replaced by that extended language subtag and its prefix. This converts
e.g. 'yue-jyutping' back to 'zh-yue-jyutping' but has no effect on 'fr-FR' as
'fr' is not an extended language subtag.
ファイルの分割・紐付け・追加・連結(広域オプションの続き)
--split specificationSplits the output file after a given size or a
given time. Please note that tracks can only be split right before a key
frame. Therefore the split point may be a bit off from what the user has
specified.
At the moment supports the following modes:
この分割モードでは、出力ファイル名は通常の操作とは異なる扱いを受けます。このモードでは出力ファイル名は
printfのように'%d'というパターンを含むことができます。'%02d'のように幅指定を追加することもできます。出力ファイル名がこのパターンを含む場合、ファイル番号が適切な形式で指定された位置に挿入されます。含まない場合、'-%03d'というパターンがファイルの拡張子の直前に指定されたものとみなされ、例えば'-o
output.mkv'を指定した場合、'output-001.mkv'等のファイル名に出力されます。拡張子が存在しない場合、'-%03d'はファイル名の末尾に追加されます。
Another possible pattern is '%c' which will be replaced by the name of the first
chapter in the file. Note that when '%c' is present, the pattern '-%03d' will
not be added automatically.
--link
1.指定サイズで分割します。
書式: --split [size:] d[k|m|g]
例: --split size:700m or --split 150000000
パラメータ
dの後ろには'k'・'m'・'g'を付けて、単位がそれぞれKB・MB・GBであることを示すことができます。付けない場合はバイト単位になります。出力中のファイルがこの上限に達したら、次の新しいファイルへの出力が開始されます。
'size:'という接頭辞は、互換性のために省略できるようになっています。
2.指定時間で分割します。
書式: --split [duration:] HH:MM:SS.nnnnnnnnn|ds
例: --split duration:00:60:00.000 or --split 3600s
パラメータは
HH:MM:SS.nnnnnnnnnという形式でナノ秒精度で長さを指定するか、数字
dのあとに's'と書いて秒数で長さを指定しなければなりません。HHは時間、MMは分、SSは秒数でnnnnnnnnnナノ秒を示します。時間及びナノ秒は省略できます。小数点の後ろには9桁までの数字を指定できます。指定した長さだけ出力されたら、次のファイルへの出力が開始されます。
'duration:'という接頭辞は、互換性のために省略できるようになっています。
3.指定した各時刻印で分割します。
書式: --split timestamps: A[,B[,C...]]
例: --split timestamps:00:45:00.000,01:20:00.250,6300s
パラメータ
A、B、C...は、期間を指定するのに用いる形式(上記参照)と同じ形式で指定しなければなりません。時刻印の一覧は読点で区切られます。入力流が現在の分割点に達すると次のファイルが作成され、この一覧から次の分割点が使用されます。
'timestamps:'という接頭辞は省略してはなりません。
4.指定した時刻印の範囲を残し、他の部分を切り捨てます。
構文: --split parts:
開始1-終了1[,[+]
開始2-
終了2[,[+]開始3-
終了3...]]
例:
The parts mode tells to keep certain ranges of timestamps
while discarding others. The ranges to keep have to be listed after the parts:
keyword and be separated by commas. A range itself consists of a start and an
end timestamp in the same format the other variations of --split accept
(e.g. both 00:01:20 and 80s refer to the same timestamp).
If a start timestamp is left out then it defaults to the previous range's end
timestamp. If there was no previous range then it defaults to the start of the
file (see example 3).
If an end timestamp is left out then it defaults to the end of the source files
which basically tells to keep the rest (see example 3).
Normally each range will be written to a new file. This can be changed so that
consecutive ranges are written to the same file. For that the user has to
prefix the start timestamp with a +. This tells not to
create a new file and instead append the range to the same file the previous
range was written to. Timestamps will be adjusted so that there will be no gap
in the output file even if there was a gap in the two ranges in the input
file.
In example 1 will create two files. The first will contain
the content starting from 00:01:20 until 00:02:45. The second file will
contain the content starting from 00:05:50 until 00:10:30.
In example 2 will create only one file. This file will
contain both the content starting from 00:01:20 until 00:02:45 and the content
starting from 00:05:50 until 00:10:30.
In example 3 will create two files. The first will contain
the content from the start of the source files until 00:02:45. The second file
will contain the content starting from 00:05:50 until the end of the source
files.
注記
Note that only makes decisions about splitting at key frame
positions. This applies to both the start and the end of each range. So even
if an end timestamp is between two key frames will continue
outputting the frames up to but excluding the following key frame.
1.--split
parts:00:01:20-00:02:45,00:05:50-00:10:30
2.--split
parts:00:01:20-00:02:45,+00:05:50-00:10:30
3.--split parts:-00:02:45,00:05:50-
5.Keeping specific parts by specifying
frame/field number ranges while discarding others.
Syntax: --split parts-frames:
start1-end1[,[+]start2-
end2[,[+]start3-end3...]]
例:
The parts-frames mode tells to keep certain ranges of
frame/field numbers while discarding others. The ranges to keep have to be
listed after the parts-frames: keyword and be separated by commas. A range
itself consists of a start and an end frame/field number. Numbering starts at
1.
If a start number is left out then it defaults to the previous range's end
number. If there was no previous range then it defaults to the start of the
file (see example 3).
If an end number is left out then it defaults to the end of the source files
which basically tells to keep the rest (see example 3).
Normally each range will be written to a new file. This can be changed so that
consecutive ranges are written to the same file. For that the user has to
prefix the start number with a +. This tells not to create
a new file and instead append the range to the same file the previous range
was written to. Timestamps will be adjusted so that there will be no gap in
the output file even if there was a gap in the two ranges in the input file.
注記
Note that only makes decisions about splitting at key frame
positions. This applies to both the start and the end of each range. So even
if an end frame/field number is between two key frames will
continue outputting the frames up to but excluding the following key frame.
In example 1 will create two files. The first will contain
the content starting from the first key frame at or after 137 up to but
excluding the first key frame at or after 258. The second file will contain
the content starting from 548 until 1211.
In example 2 will create only one file. This file will
contain both the content starting from 733 until 912 and the content starting
from 1592 until 2730.
In example 3 will create two files. The first will contain
the content from the start of the source files until 430. The second file will
contain the content starting from 2512 until the end of the source files.
This mode considers only the first video track that is output. If no video track
is output no splitting will occur.
注記
The numbers given with this argument are interpreted based on the number of
Matroska blocks that are output. A single Matroska block contains either a
full frame (for progressive content) or a single field (for interlaced
content). mkvmerge does not distinguish between those two and simply counts
the number of blocks. For example: If one wanted to split after the 25th full
frame with interlaced content one would have to use 50 (two fields per full
frame) as the split point.
1.--split parts-frames:137-258,548-1211
2.--split
parts-frames:733-912,+1592-2730
3.--split parts-frames:-430,2512-
6.Splitting after specific frames/fields.
Syntax: --split frames: A[,B[,C...]]
Example: --split frames:120,237,891
The parameters A, B, C etc must all be positive integers.
Numbering starts at 1. The list of frame/field numbers is separated by commas.
After the input stream has reached the current split point's frame/field
number a new file is created. Then the next split point given in this list is
used.
接頭辞「frames:」は省略できません。
This mode considers only the first video track that is output. If no video track
is output no splitting will occur.
注記
The numbers given with this argument are interpreted based on the number of
Matroska blocks that are output. A single Matroska block contains either a
full frame (for progressive content) or a single field (for interlaced
content). mkvmerge does not distinguish between those two and simply counts
the number of blocks. For example: If one wanted to split after the 25th full
frame with interlaced content one would have to use 50 (two fields per full
frame) as the split point.
7.指定した各楽章で分割します。
書式: --split chapters:all又は --split
chapters: A[,B[,C...]]
例: --split chapters:5,8
A, B,
C等のパラメータは正整数でなくてはなりません。番号は1始まりです。複数の楽章番号はコンマで区切られます。分割が行なわれるのは、指定された番号の各楽章が開始するタイムスタンプと等しい又はより大きいタイムスタンプである最初のキーこまの直前です。0秒から開始する楽章は分割されることなく、通知なしに破棄されます。
全ての楽章番号を手で入力する代わりに、allキーワードが使えます。
接頭辞「chapters:」は省略できません。
注記
The Matroska file format supports arbitrary deeply nested chapter structures
called 'edition entries' and 'chapter atoms'. However, this mode only
considers the top-most level of chapters across all edition entries.
分割された出力ファイルを相互に紐付けします。詳細はファイル紐付けのセクションを参照してください。
--link-to-previous segment-UID
最初の出力ファイルをsegment-UIDで指定したセグメントUIDに紐付けします。詳細はファイル紐付けのセクションを参照してください。
SIDが=で始まる場合は、読み取り使用した区分UIDを持つMatroskaファイルの名前として残りの部分を解釈します。
--link-to-next segment-UID
最後の出力ファイルをsegment-UIDで指定したセグメントUIDに紐付けします。詳細はファイル紐付けのセクションを参照してください。
SIDが=で始まる場合は、読み取り使用した区分UIDを持つMatroskaファイルの名前として残りの部分を解釈します。
--append-mode mode
ファイルを結合する際に、時刻印がどのように計算されるかを決定します。パラメータmodeは'file'(既定)、'trackの二つの値を取り得ます。
mkvmergeが二つめのファイル(以後'file2'と呼ぶ)のトラック(以後'track2_1'と呼ぶ)を、一つめのファイル(以後'file1'と呼ぶ)のトラック(以後'track1_1'と呼ぶ)と結合する際、'track2_1'の時刻印は一定量だけずらす必要があります。'file'モードでは、ずらす量は'file1'の中の'track1_1'以外のトラックを含む全てのトラックの中で一番大きい時刻印の値になります。'track'モードでは、'track1_1'の中で一番大きい時刻印の値になります。
残念ながら、mkvmergeはどちらのモードが適切であるか判断はできません。既定は'file'モードになっています。'file'モードは独立に作られたファイル同士を結合する際、例えばAVI又はMP4ファイルを結合する際に、通常はより上手く働きます。'track'モードは、例えばVOBやEVOファイルなどの大きなファイルの一部がソースの場合より上手く働くかもしれません。
字幕トラックは'track'モードが指定された場合でも、常に'file'が指定されたかのように処理されます。
--append-to SFID1:STID1:DFID1:DTID1[,...]
このオプションは、どのトラックがどのトラックに追加されるのかを制御します。ファイルID、トラックID、追加するファイルID、追加するトラックIDの4つのIDで一組の指定を構成します。最初のファイルIDとトラックIDの組み合わせは、追加される対象のトラックを指定します。次のファイルIDとトラックIDは、そのトラックに追加されるトラックを指定します。
このオプションが指定されない場合、標準のマッピングが使用されます。この場合、前のファイルのトラックに、現在のファイルのトラックIDが同じであるトラックが追加されます。これにより、動画が二つのファイルに分割されており、かつ同じトラック数とトラックIDを持つ場合、
mkvmerge -o output.mkv part1.mkv
+part2.mkvのようにして簡単に結合することができます。
+
'+'一文字を指定すると、次に指定されたファイルは追加ではなく結合されます。'+'は次のファイル名の直前に置くこともできます。よって、次の2つの命令は等価です。
[ file1 file2 ]
$ mkvmerge -o full.mkv file1.mkv + file2.mkv $ mkvmerge -o full.mkv file1.mkv +file2.mkv
If multiple file names are contained in a pair
of square brackets then the second and all following files will be appended to
the first file named within the brackets.
This is an alternative syntax to using '+' between the file names. Therefore the
following two commands are equivalent:
=
$ mkvmerge -o full.mkv file1.mkv + file2.mkv $ mkvmerge -o full.mkv '[' file1.mkv file2.mkv ']'
For certain file types (MPEG program streams =
VOBs) normally looks for files in the same directory as an
input file that have the same base name and only differ in their running
number (e.g. 'VTS_01_1.VOB', 'VTS_01_2.VOB', 'VTS_01_3.VOB' etc) and treats
all of those files as if they were concatenated into a single big file. This
option, a single '=', causes mkvmerge not to look for those additional files.
'='は次のファイル名の直前に置くこともできます。よって、次の2つの命令は等価です。
( file1 file2 )
$ mkvmerge -o full.mkv = file1.vob $ mkvmerge -o full.mkv =file1.vob
複数のファイル名が括弧の中に含まれている場合、それらのファイルは、各ファイルの内容によって順々に構成される1つの大きなファイルへと連結されているかのように扱われます。
これは、例えばDVDのVOBファイルやMPEGトランスポートストリーム等のために使用することができます。通常AVIやMP4のようなスタンドアローンのファイルの場合ですが、各ファイルが自身の頭部を一通り含んでいる場合には使用することができません。
ファイル名を括弧で括るのは、オプション
=で説明されているように同じ基底名を持つファイルをに検索させない効果もあります。
よって、これらの2つの命令行は同値です:
いくつか注意事項があります:
$ mkvmerge -o out.mkv = file.mkv $ mkvmerge -o out.mkv '(' file.mkv ')'
1.開く括弧の後と閉じる括弧の前の両方に空白が必要です。
2.括弧内の全てのパラメータはファイル名として解釈されます。よって、この論理上のファイルに適用される全てのオプションは、開く括弧の前に記述する必要があります。
3.括弧を特殊文字として扱うシェルもあります。よって、上の例で示されているように括弧をエスケープするかクォーテーションで囲む必要があります。
添付ファイルへの対応(広域オプションの続き)
--attachment-description description次の添付ファイルを説明するプレーン文章を指定します。次の--attach-fileオプション又は--attach-file-onceオプションで指定した添付ファイルに適用されます。
--attachment-mime-type MIME type
次の添付ファイルのMIMEタイプを指定します。--attach-file及び--attach-file-onceオプションに適用されます。公式に認知されているMIMEタイプは例えばIANAのホームページ[2]に掲載されています。MIMEタイプは添付ファイルに必須です。
If no MIME type is given a for an attachment, its type will be detected
automatically.
--attachment-name name
この添付ファイルの、出力ファイル内での名前を指定します。このオプションが指定されなかった場合、--attach-fileまたは--attach-file-onceで指定されたファイル名がそのまま使用されます。
--attach-file file-name, --attach-file-once
file-name
Matroskaファイルの内部に添付ファイルを作成します。これらのオプションを使用するには、MIMEタイプをこれらのオプションより前に指定しなければなりません。二つのオプションの違いは、出力ファイルを分割する際に、--attach-fileでは全ての出力ファイルに添付されますが、--attach-file-onceでは最初に作成されたファイルにしか添付されない点です。分割が使用されない場合、2つは等価です。
mkvextract(1)でMatroskaファイルから添付ファイルを抽出することができます。
--enable-legacy-font-mime-types
Enables the use of legacy MIME types for
certain types of font attachments. For example, 'application/x-truetype-font'
will be used for TrueType fonts instead of 'fonts/ttf'.
This affects both new attachments if its MIME type is detected automatically and
existing attachments whose stored MIME types will be remapped to the legacy
ones.
The affected MIME types are 'font/sfnt', 'font/ttf' and 'font/collection' which
are all mapped to 'application/x-truetype-fonts' and 'font/otf' which is
mapped to 'application/vnd.ms-opentype'.
各入力ファイルに指定できるオプション
-a, --audio-tracks [!]n,m,...音声トラックn、m...を複製します。番号は--identifyオプションで得られるトラックIDであり,単にトラック番号を示すものではありません(「トラックID」節を参照)。既定:
全ての音声トラックを複製します。
Instead of track IDs you can also provide ISO 639-2 language codes. This will
only work for source files that provide language tags for their tracks.
Default: copy all tracks of this kind.
If the IDs are prefixed with ! then the meaning is reversed: copy all tracks of
this kind but the ones listed after the !.
-d, --video-tracks [!]n,m,...
映像トラックn、m...を複製します。数字は--identifyオプションで得られるトラックIDであり,単にトラック番号を示すものではありません(「トラックID」節を参照)。既定:
全ての映像トラックを複製します。
Instead of track IDs you can also provide ISO 639-2 language codes. This will
only work for source files that provide language tags for their tracks.
If the IDs are prefixed with ! then the meaning is reversed: copy all tracks of
this kind but the ones listed after the !.
-s, --subtitle-tracks [!]n,m,...
字幕トラックn、m...を複製します。番号は--identifyオプションで得られるトラックIDであり,単にトラック番号を示すものではありません(「トラックID」節を参照)。既定:
全ての字幕トラックを複製します。
Instead of track IDs you can also provide ISO 639-2 language codes. This will
only work for source files that provide language tags for their tracks.
If the IDs are prefixed with ! then the meaning is reversed: copy all tracks of
this kind but the ones listed after the !.
-b, --button-tracks [!]n,m,...
ボタントラックn、m...を複製します。番号は--identifyオプションで得られるトラックIDであり,単にトラック番号を示すものではありません(「トラックID」節を参照)。既定:
全てのボタントラックを複製します。
Instead of track IDs you can also provide ISO 639-2 language codes. This will
only work for source files that provide language tags for their tracks.
If the IDs are prefixed with ! then the meaning is reversed: copy all tracks of
this kind but the ones listed after the !.
--track-tags [!]n,m,...
トラックn、m...の標識を複製します。番号は--identifyオプションで得られるトラックIDであり,単にトラック番号を示すものではありません(「トラックID」節を参照)。既定:
全てのトラックの標識を複製します。
もしIDに!が接頭していた場合には、意味が逆転します,すなわち,!の後に列挙されたIDを除く全てのトラック標識を複製します。
-m, --attachments
[!]n[:all|first],m[:all|first],...
IDがn、m...の添付ファイルを全ての、または最初の出力ファイルに複製します。各IDの後ろには、':all'(既定)又は':first'を指定することができます。出力ファイル分割が有効の場合、':all'をつけたIDの添付ファイルは全ての出力ファイルに複製され、':first'をつけた場合は最初の出力ファイルにのみ複製されます。分割が有効でない場合は二つは同等です。
既定では、全ての添付ファイルが全ての出力ファイルに複製されます。
もしIDに!が接頭していた場合には、意味が逆転します,すなわち,!の後に列挙されたIDを除く全てのトラック標識を複製します。
-A, --no-audio
このファイルから音声トラックを複製しません。
-D, --no-video
このファイルから映像トラックを複製しません。
-S, --no-subtitles
このファイルから字幕トラックを複製しません。
-B, --no-buttons
このファイルからボタントラックを複製しません。
-T, --no-track-tags
このファイルから音声トラックを複製しません。
--no-chapters
このファイルから楽章を複製しません。
-M, --no-attachments
このファイルから添付ファイルを複製しません。
--no-global-tags
このファイルから広域標識を複製しません。
-y, --sync TID:d[,o[/p]]
トラックIDがTIDのトラックの時刻印をdミリ秒だけ調整します。トラックIDは--identifyオプションで得られるものと同じです(「トラックID」節を参照)。
o/p:
時刻印をo/pだけ調整し,線型偏流を修正します。既定では
pを省略した場合1になります。oおよびp双方に浮動点小数を指定できます。
既定:
手動同期修正なし(
d = 0でありo/p =
1.0である場合と同じです)。
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--cues TID:none|iframes|all
指定されたトラックについて、どのトラック演奏指令(目録)項目が作成されるのかを指定します(「トラックID」節を参照)。「none」を指定すると演奏指令項目を作成しません。「iframes」を指定すると前方参照及び後方参照を含まない区画(映像トラックではI齣)のみが演奏指令用紙に挿入されます。「all」を指定するとは全ての区画に対して演奏指令項目を作成し、非常に大きなファイルが出力されます。
The default is 'iframes' for video and subtitle tracks and 'none' for audio
tracks. See also option --no-cues which inhibits the creation of cue
entries regardless of the --cues options used.
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--default-track-flag TID[:bool]
Sets the "default track" flag for
the given track (see section track IDs) if the optional argument bool
is set to 1 or if it isn't present. The flag will be set if the source
container doesn't provide that information and the user doesn't specify it via
this option.
If the user does not explicitly select a track during playback, the player
should select one of the tracks that has its "default track" flag
set, taking user preferences such as their preferred language into account.
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--track-enabled-flag TID[:bool]
Sets the "track enabled" flag for
the given track (see section track IDs) to the given value bool (0 or
1; defaults to 1 if not specified). Tracks are enabled by default if no option
is specified for them and the source container doesn't provide this
information either.
Only tracks whose "track enabled" flag is set should be considered for
playback.
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--forced-display-flag TID[:真偽値]
任意引数真偽値に1を設定あるいは何も設定しなかった場合に,所与のトラック(「トラックID」節参照)に対して、「強制表示」標旗を設定します。画面表示文や外国語の会話文があるトラックに使用してください。
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--hearing-impaired-flag TID[:bool]
Sets the "hearing impaired" flag for
the given track (see section track IDs) if the optional argument bool
is set to 1 or if it isn't present. This flag can be set if the track
is suitable for users with hearing impairments.
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--visual-impaired-flag TID[:真偽値]
任意引数boolに1を設定あるいは何も設定しなかった場合に,所与のトラック(「トラックID」節参照)に対して、「視覚障害」標旗を設定します。当トラックが視覚障害者に適しているなら,この標旗を設定するといいでしょう。
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--text-descriptions-flag TID[:真偽値]
Sets the "text descriptions" flag
for the given track (see section track IDs) if the optional argument
bool is set to 1 or if it isn't present. This flag can be set if
the track contains textual descriptions of video content suitable for playback
via a text-to-speech system for a visually-impaired user.
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--original-flag TID[:bool]
Sets the "original language" flag
for the given track (see section track IDs) if the optional argument
bool is set to 1 or if it isn't present. This flag can be set if
the track is in the content's original language (not a translation).
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--commentary-flag TID[:bool]
Sets the "commentary" flag for the
given track (see section track IDs) if the optional argument bool is
set to 1 or if it isn't present. This flag can be set if the track
contains commentary.
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
--blockadd TID:level
指定したトラックで、レベルlevelまでのBlockAdditionを保持します。既定では全て保持します。このオプションはWAVPACK4などの特定の符号器にのみ有効です。
--track-name TID:name
指定したトラックのトラック名をnameにします(トラックIDのセクションも参照)。
--language TID:language
指定したトラックの言語を設定します(トラックIDのセクションも参照)。ISO
639-2 言語コード及び ISO 639-1
国別コードが使用できます。国別コードは言語コードへ自動的に変換されます。ISO
639-2
に含まれる全てのコードは
--list-languagesオプションで一覧できます。
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
-t, --tags TID:file-name
file-nameで指定したファイルから広域標識を読み込みます。詳細は標識のセクションを参照してください。
--aac-is-sbr TID[:0|1]
にIDがTIDのトラックがSBR
AAC
(別名HE-AAC又はAAC+)であることを教えます。このオプションは、
a)
ソースファイルが(Matroskaファイルでは
なく)AACファイルでありかつ
b) AACファイルがSBR
AACデータを含む場合に必要です。このスイッチが存在する理由は、通常のAACファイルとSBR
AACファイルを自動的に区別することは、AACこまを完全にデコードしなければ技術的に不可能であるためです。AACはいくつかの特許問題を抱えているため、
は将来的にもこのデコードステージを含むことはありません。よって、SBR
AACにはこのスイッチが必須となります。このスイッチが指定されなかった場合、出力ファイルは正常に再生ができなくなるか、完全に再生不能になるでしょう。
ソースファイルがMatroskaファイルの場合、CodecIDによりSBR
AACを検知できます。しかし、CodecIDが不正な場合、このスイッチで修正することができます。
もし、mkvmergeがAACファイルを間違ってSBRと認識してしまった場合、トラックIDに':0'を指定できます。
--audio-emphasis TID:n|symbolic-name
Sets the emphasis for the audio track with the
track ID TID. The mode can either be a number n (certain values
between 0 and 16) or a symbolic name. All valid numbers &
symbolic names can be listed with the --list-audio-emphasis
option.
--reduce-to-core TID
Some audio codecs have a lossy core and
optional extensions that implement lossless decoding. This option tells
to only copy the core but not the extensions. By default
copies both the core and the extensions.
Currently only DTS tracks are affected by this option. TrueHD tracks that
contain an embedded AC-3 core are instead presented as two separate tracks for
which the user can select which track to copy. For DTS such a scheme would not
work as the HD extensions cannot be decoded by themselves – unlike the
TrueHD data.
--remove-dialog-normalization-gain TID
Some audio codecs contain header fields that
tell the decoder or player to apply a (usually negative) gain for dialog
normalization. This option tells to remove or minimize that
gain by modifying the corresponding header fields.
Currently only AC-3, DTS and TrueHD tracks are affected by this option.
--timestamps TID:file-name
指定したトラックIDの時刻印を、file-nameから読み込みます。これらの時刻印はが通常計算する時刻印を強制的に上書きします。外部時刻印ファイルのセクションを参照してください。
--default-duration TID:x
指定したトラックの
default duration
を強制的に設定します。トラックのトラックの時刻印も、
default duration
に合うように変更されます。引数
xは's'、'ms'、'us'、'ns'、'fps'、p'。'iのうちどれか一つを後置されていなければなりません。それぞれ、
default duration
は秒、ミリ秒、マイクロ秒、ナノ秒、'fps'、1秒あたりのプログレッシブこま、1秒あたりのインターレスのこま数単位で指定されます。
xは小数または分数で指定できます。
既定のこま持続時間が指定されなかった場合は、mkvmergeはそのトラックの既定のこま持続時間を、コンテナと、AVC/H.264やMPEG-2のような特定のトラックタイプの場合はエンコードされたビットストリームから取得しようと試みます。
このオプションは、外部時刻印ファイルを使用せずに映像トラックのFPSを変更するのにも使えます。
--fix-bitstream-timing-information TID[:0|1]
Normally does not change
the timing information (frame/field rate) stored in the video bitstream. With
this option that information is adjusted to match the container timing
information. The container timing information can come from various sources:
from the command line (see option --default-duration), the source
container or derived from the bitstream.
注記
This has only been implemented for AVC/H.264 video tracks so far.
--compression TID:n
Selects the compression method to be used for
the track. Note that the player also has to support this method. Valid values
are 'none', 'zlib' and 'mpeg4_p2'/'mpeg4p2'.
'mpeg4_p2'/'mpeg4p2'圧縮法は、 MPEG4 part2
映像トラックにのみ適用できる、'header
removal'と呼ばれる特殊な圧縮法です。
The default for some subtitle types is 'zlib' compression. This compression
method is also the one that most if not all playback applications support.
Support for other compression methods other than 'none' is not assured.
映像トラックにのみ適用されるオプション
-f, --fourcc TID:FourCCFourCCを指定した値に強制設定します。映像トラックが'MS互換モード'である場合にのみ有効です。
--display-dimensions TID:widthxheight
Matroskaファイルは再生時の画像スケールを決定するための二つの値を持ちます。表示幅と表示高さです。これらの値をこのオプションで、例えば'1:640x480'のように指定できます。
これらの値を設定する別の方法として、
--aspect-ratio又は--aspect-ratio-factorオプションが使用できます(下記参照)。これらのオプションは互いに排他的です。
--aspect-ratio TID:ratio|width/height
Matroskaファイルは再生時の画像スケールを決定するための二つの値を持ちます。表示幅と表示高さです。これらの値をこのオプションで、例えば'1:640x480'のように指定できます。このオプションを指定すると、は自動的に表示幅及び表示高さを、画像の元の幅と高さ、そして指定されたアスペクト比から自動的に計算します。アスペクト比は、小数ratioまたは分数'width/height'(例:
'16/9')の形式で指定できます。
これらの値を設定する別の方法として、
--aspect-ratio-factor又は--display-dimensionsオプションが使用できます(上記及び下記参照)。これらのオプションは互いに排他的です。
--aspect-ratio-factor TID:factor|n/d
アスペクト比を設定するもうひとつの方法は、元のアスペクト比からの係数を指定する方法です。元のアスペクト比に、factorを乗じたものが新しいアスペクト比として使用されます。
これらの値を設定する別の方法として、
--aspect-ratio又は--display-dimensionsオプションが使用できます(上記参照)。これらのオプションは互いに排他的です。
--cropping TID:left,top,right,bottom
映像トラックのピクセルクロッピングのパラメータを指定した値に設定します。
--color-matrix-coefficients TID:n
Sets the matrix coefficients of the video used
to derive luma and chroma values from red, green and blue color primaries. The
parameter n is an integer rangeing from 0 and 10.
Valid values and their meaning are:
0: GBR, 1: BT709, 2: unspecified, 3: reserved,
4: FCC, 5: BT470BG, 6: SMPTE 170M, 7: SMPTE 240M,
8: YCOCG, 9: BT2020 non-constant luminance, 10: BT2020
constant luminance
--color-bits-per-channel TID:n
Sets the number of coded bits for a color
channel. A value of 0 indicates that the number of bits is
unspecified.
--chroma-subsample TID:hori,vert
The amount of pixels to remove in the Cr and
Cb channels for every pixel not removed horizontally/vertically.
Example: For video with 4:2:0 chroma subsampling, the parameter should be set to
TID:1,1.
--cb-subsample TID:hori,vert
The amount of pixels to remove in the Cb
channel for every pixel not removed horizontally/vertically. This is additive
with --chroma-subsample.
Example: For video with 4:2:1 chroma subsampling, the parameter
--chroma-subsample should be set to TID:1,0 and
Cb-subsample should be set to TID:1,0.
--chroma-siting TID:hori,vert
Sets how chroma is sited
horizontally/vertically ( 0: unspecified, 1: top collocated,
2: half).
--color-range TID:n
Sets the clipping of the color ranges
(0: unspecified, 1: broadcast range, 2: full range (no
clipping), 3: defined by
MatrixCoefficients/TransferCharacteristics).
--color-transfer-characteristics TID:n
The transfer characteristics of the video.
Valid values and their meaning are:
0: reserved, 1: ITU-R BT.709, 2: unspecified, 3:
reserved, 4: gamma 2.2 curve, 5: gamma 2.8 curve, 6:
SMPTE 170M, 7: SMPTE 240M, 8: linear, 9: log, 10:
log sqrt, 11: IEC 61966-2-4, 12: ITU-R BT.1361 extended color
gamut, 13: IEC 61966-2-1, 14: ITU-R BT.2020 10 bit, 15:
ITU-R BT.2020 12 bit, 16: SMPTE ST 2084, 17: SMPTE ST 428-1;
18: ARIB STD-B67 (HLG)
--color-primaries TID:n
Sets the color primaries of the video.
Valid values and their meaning are:
0: reserved, 1: ITU-R BT.709, 2: unspecified, 3:
reserved, 4: ITU-R BT.470M, 5: ITU-R BT.470BG, 6: SMPTE
170M, 7: SMPTE 240M, 8: FILM, 9: ITU-R BT.2020,
10: SMPTE ST 428-1, 22: JEDEC P22 phosphors
--max-content-light TID:n
Sets the maximum brightness of a single pixel
(Maximum Content Light Level) in candelas per square meter (cd/m²). The
value of n should be a non-negtive integer.
--max-frame-light TID:n
Sets the maximum brightness of a single full
frame (Maximum Frame-Average Light Level) in candelas per square meter
(cd/m²). The value of n should be a non-negtive integer.
--chromaticity-coordinates
TID:red-x,red-y,green-x,green-y,blue-x,blue-y
Sets the red/green/blue chromaticity
coordinates as defined by CIE 1931.
--white-color-coordinates TID:x,y
Sets the white color chromaticity coordinates
as defined by CIE 1931.
--max-luminance TID:float
Sets the maximum luminance in candelas per
square meter (cd/m²). The value should be less than 9999.99.
--min-luminance TID:float
Sets the minimum luminance in candelas per
square meter (cd/m²). The value should be less than 999.9999.
--projection-type TID:method
Sets the video projection method used. Valid
values are 0 (rectangular projection), 1 (equirectangular projection), 2
(cubemap projection) and 3 (mesh projection).
--projection-private TID:data
Sets private data that only applies to a
specific projection. Data must be given as hex numbers with or without the
"0x" prefix, with or without spaces.
--projection-pose-yaw TID:float
Specifies a yaw rotation to the
projection.
--projection-pose-pitch TID:float
Specifies a pitch rotation to the
projection.
--projection-pose-roll TID:float
Specifies a roll rotation to the
projection.
--field-order TID:n
Sets the field order for the video track with
the track ID TID. The order must be one of the following numbers:
0: progressive; 1: interlaced with top field displayed first and
top field stored first; 2: undetermined field order; 6:
interlaced with bottom field displayed first and bottom field stored first;
9: interlaced with bottom field displayed first and top field stored
first; 14: interlaced with top field displayed first and bottom field
stored first
--stereo-mode TID:n|symbolic-name
Sets the stereo mode for the video track with
the track ID TID. The mode can either be a number n between
0 and 14 or a symbolic name. All valid numbers & names can
be listed with the --list-stereo-modes option.
文章字幕トラックにのみ適用されるオプション
--sub-charset TID:character-set指定したIDの示すトラックのUTF-8字幕をUTF-8へ変換する際の文字コードを指定します。既定では、現在のロケールの設定が使用されます。の文字コード変換については、文章ファイルと文字コードのセクションを参照してください。
このオプションを一つの入力ファイルに対して複数回使用でき,毎回異なるトラックIDを指定することで複数のトラックを処理できます。
その他のオプション
-i, --identify file-name
に、単一のファイルを探査してその種類と、ファイルに含まれるトラック及びそのトラックIDを表示させます。このオプションを指定した場合、他に指定できるのはファイル名のみです。
The output format used for the result can be changed with the option
--identification-format.
-J file-name
This is a convenient alias for
"--identification-format json --identify file-name".
-F, --identification-format 形式
--identify
オプションが用いる出力形式を定めます。次の形式に対応しています:
text(このオプションが指定されなかった場合の既定)とjson。
--probe-range-percentage 度合い
1.text形式は短かく,人間にとって読みやすいです。見付かった項目(コンテナ,トラック,添付ファイル等)ごとの行で構成されます。
この形式は解析を意図していません。出力は
が用いる言語に翻訳されます(--ui-languageもご覧ください)。
2.json形式は機械可読なJSON表現を出力します。この形式は次述の記事で説明しているJSON模式に準じています:
mkvmerge-identification-output-schema-v17.json[3]
JSON模式の全版はWeb上でも公開版ソースコード書庫でも利用できます。
MPEGプログラムや転送流
(.vob, .m2ts)
といったファイル種別においては,ファイルに含まれる全てのトラックを検出する為に一定量の情報を解析する必要が生じます。解析量は原ファイルの0.3%か10MBか大きい方です。
トラックの存在を認識しているのに見付けられなかった場合は,このオプションを用いて探測の度合いを変更することができます。最低値10MBは組み込まれており変更することはできません。
--list-audio-emphasis
Lists all valid numbers & their
corresponding symbolic names for the --audio-emphasis option.
--list-languages
--languageオプションに指定できる言語とそのISO
639-2コードを一覧します。
--list-stereo-modes
Lists all valid numbers & their
corresponding symbolic names for the --stereo-mode option.
-l, --list-types
対応している入力ファイル種別を列挙します。
--priority 優先度
を実行する際のプロセス優先度を指定します。有効な値は'lowest'、'lower'、'normal'、'higher'、および
'highest'です。指定されない場合、'normal'が使用されます。Unix系の機構では、
はnice(2)関数を使用するので、'higher'
及び
'highest'は特権利用者のみが指定できます。Windowsでは全ての利用者が優先度を自由に指定できます。
'lowest'
を選択することはまた,
のプロセス優先度に加えて入出力優先度も最低にします。
--command-line-charset 文字集合
出力される文字列を変換するのに用いる文字集合を設定します。既定では機構の現行地域特性で指定している文字集合になります。この設定は次のオプションの引数に適用されます:
--title、--track-name、および--attachment-description。
--output-charset 文字集合
出力される文字列を変換するのに用いる文字集合を設定します。既定では機構の現行地域特性で指定している文字集合になります。
-r,
--redirect-outputファイル名
全ての通報を操作卓にではなくファイル名のファイルに書き出します。出力を転送することで同じことが簡単にできるものの、このオプションが必要な場合は存在します:ファイルに転送する前に端末が出力を再解釈してしまう場合です。--output-charsetで設定した文字集合を優先します。
--flush-on-close
書き込み用に開いたファイルを閉じる際に、プログラムが主記憶上に貯まった全データを補助記憶に排出
(flush)
するようにします。停電時のデータ損失を防いだり、運用機構や機器特有の問題を避ける目的で使えるでしょう。欠点として、mkvmergeが終了前に全データを補助記憶に書き込み終わるまで待機するせいで多重化に長い時間を要します。MKVToolNixの不具合追跡局の議題2469号および2480号に、この挙動の長短について詳細な議論があります。
--ui-language 符号
用いる翻訳を指定した言語符号のものに強制します(例えば「de_DE」ならドイツ語翻訳です)。符号に「list」を指定すると利用可能な翻訳の一覧を出力します。
--abort-on-warnings
警告が発された後、プログラムが停止するようにします。プログラムの終了番号は1になります。
--deterministic 初期種
同一の原ファイルを,同一のオプション群で,同一の初期種と共にを実行した場合に,バイト単位で同一のファイルを生成できるようにします。注意:
"data"
区分情報欄はこのモードでは書き出されません。
初期種は任意の文字列で,数値であってはなりません。
結果ファイルのバイト同一性が保証されるのは次述の条件下に限ります:
違う版の
や,異なる命令行オプションを使用していても結果としてファイルがバイト同一である場合があるますが,保証外です。
--debug 機能
1.同一版のであり,使用してるlibEBMLとlibMatroskaも同一版である。
2.原ファイルはバイト単位で同一である。
3.同一の命令行オプションが同一の順序で用いられている(注意:
--output
...は例外です)。
指定した機能の診断出力を有効にします。このオプションは開発者にとってのみ有用です。
--engage 機能
実験的機能を有効にします。mkvmerge
--engage
listとすると利用可能な機能の一覧が得られます。これらの機能は通常状況での使用を意図されていません。
--gui-mode
GUIモードに切り替えます。このモードではGUI操作の状況を伝える特殊な形式の行が出力されます。これらの通報は
'#GUI#通報内容'
という形式の後に続きます。'#GUI#通報内容#予約語1=値1#予約語2=値2...'
というように予約語・値の組が通報内容に続くことがあります。通知内容や予約語は翻訳されることなく常に英語で出力されます。
@オプションファイル.json
ファイルoptions-fileから追加の命令行引数を読み込みます。詳細はオプションファイルのセクションを参照してください。
--capabilities
翻訳時に組込まれた追加機能を一覧して終了します。出力の一行目は版情報になります。以降の全ての行はちょううど一語だけから成り,その機能が組込まれていることを示します。機能は:
-h, --help
•'FLAC' --
生FLACファイルの読み込みおよび他コンテナ(例:
OggまたはMatroska)にあるFLACトラックの取り扱い。
使用法情報を出力して終了します。
-V, --version
版次情報を出力して終了します。
使用法
各ファイルについて、利用者は が取り出すべきトラックを選択できます。取り出されたトラックは、すべて-oで指定されたファイルに書き出されます。既知の(サポート済の)入力ファイル形式は-lオプションで取得できます。オプション順序
いくつかのオプションでは、入力の順番が重要です。オプションは二種類に大別されます:
1.プログラム全体に影響し、どの入力ファイルにも関連付けられていないオプション。
--command-line-charset、--output、--titleなどが該当しますが,これらに限りません。これらのオプションは命令行のどこに書いても構いません。
2.1つの入力ファイルのみ、もしくは入力ファイル中の1つのトラックのみに影響するオプション。これらのオプションは全て、命令行でその後ろに続く入力ファイルに適用されます。同じ入力ファイル(または同じ入力ファイル中のトラック)に適用される全てのオプションは、その入力ファイルのファイル名の前に書きさえすれば、どんな順番でも構いません。1つの入力ファイルに適用されるオプションの例を挙げると、
--no-chaptersや--chapter-charsetなどがあります。1つのトラックのみに適用されるオプションには、例えば--default-durationや--languageがあります。
オプションは左から右へと処理されます。もし同じスコープ内に1つのオプションが2回以上出てきた場合には、最後のものが使われます。よって、次の例ではタイトルは"Something
else"に設定されます。
$ mkvmerge -o output.mkv --title 'This and that' input.avi --title 'Something else'
$ mkvmerge -o output.mkv --language 0:fre français.ogg --language 0:deu deutsch.ogg
例
あなたは、 MyMovie.avi というファイルを持っていて、また音声トラックが別の、例えば 'MyMovie.wav'というファイルに入っているとします。あなたは、まず音声をOggVorbisでエンコードしたいと思います。$ oggenc -q4 -oMyMovie.ogg MyMovie.wav
$ mkvmerge -o MyMovie-with-sound.mkv MyMovie.avi MyMovie.ogg
$ mkvmerge -o MyMovie-with-sound.mkv -A MyMovie.avi MyMovie.ogg
$ oggenc -q4 -oMyMovie-add-audio.ogg MyMovie-add-audio.wav $ mkvmerge -o MM-complete.mkv MyMovie-with-sound.mkv MyMovie-add-audio.ogg
$ mkvmerge -o MM-complete.mkv -A MyMovie.avi MyMovie.ogg MyMovie-add-audio.ogg
$ mkvmerge --identify outofsync.ogg
$ mkvmerge -o goodsync.mkv -A source.avi -y 12345:200 outofsync.ogg
$ mkvmerge -o goodsync.mkv -y 23456:0,77346/77340 outofsync.mkv
1.ソースから生字幕流を抽出:
$ tccat -i /path/to/copied/dvd/ -T 1 -L | tcextract -x ps1 -t vob -a 0x20 | subtitle2pgm -o mymovie
2.出力されたPGMイメージをgocrで文章化:
$ pgm2txt mymovie
3.出力された文書ファイルを校正:
$ ispell -d american *txt
4.文章ファイルをSRTファイルに変換:
出力されたファイルを
の入力ファイルとして使用する:
$ srttool -s -w -i mymovie.srtx -o mymovie.srt
$ mkvmerge -o mymovie.mkv mymovie.avi mymovie.srt
$ mkvmerge --list-languages
$ mkvmerge -o with-lang-codes.mkv --language 2:ger --language 3:dut without-lang-codes.mkv
$ mkvmerge -o with-lang-codes.mkv --language 2:ger --language 3:dut --default-track-flag 3 without-lang-codes.mkv --language 0:eng english.srt --default-track-flag 0 --language 0:fre french.srt
$ mkvmerge -o no-compression.mkv --compression -1:none MyMovie.avi --compression -1:none mymovie.srt
トラックID
Regular track IDs
のオプションの中には、どのトラックに適用するかを特定するために、トラックIDを指定する必要なものがあります。このトラックIDは、入力ファイルがdemuxされる際に表示されるほか、に--identifyオプションを指定して表示させることもできます。この場合の出力は次のようになります。$ mkvmerge -i v.mkv File 'v.mkv': container: Matroska Track ID 0: video (V_MS/VFW/FOURCC, DIV3) Track ID 1: audio (A_MPEG/L3)
•AVIファイル:
映像トラックのIDは0になります。音声トラックのIDは1から昇順に割り当てられます。
•AAC、AC-3、MP3、SRT、及びWAVファイル:
ファイル中の唯一のトラックがID
0
を割り当てられます。
•その他の殆どのファイル:トラックIDは、トラックがファイル中で見つかった順番に0から割り当てられます。
トラックIDを使用するオプションの説明には、'TID'が含まれています。また、
--audio-tracks、--video-tracks、--subtitle-tracks、--button-tracks及び--track-tagsオプションもトラックIDを使用します。
特殊トラックID
識別出力には表われない、特別な意味を持つIDが幾つかあります。 特殊トラックID ' -1' は全称的で,指定した切替を入力ファイルから読み込まれる全てのトラックに適用します。 特殊トラックID ' -2' は原ファイル中の楽曲を指し示します。現在, --syncオプションのみがこの特殊IDを用いています。--sync -2:...の替わりに,オプション --chapter-sync ...を使うことができます。文章ファイルと文字集合変換
はじめに
Matroskaファイルに格納されている文章の文字コードは全てUTF-8です。よって、 が文章ファイルを読み込む際には全てをUTF-8に文字コード変換する必要があります。代わりに、が例えば--ui-languageによって非英語翻訳が使用される際や、Matroskaファイルに格納されていた文章を出力する際には、UTF-8から指定された文字コードに変換すればよいということになります。 はこの変換をバイト・オーダー・マーク(BOM)の有無、又はシステムのロケールに基づいて自動的に行ないます。ロケールからどのように文字コードが推測されるかは、を実行するシステムに依存します。バイト順記号 (BOM)
BOMで始まる文章ファイルは、既にUTFエンコーディングの一種でエンコードされています。 はUTF-8、UTF-16リトルエンディアン及びビッグエンディアン、UTF-32リトルエンディアン及びビッグエンディアンの五つのモードをサポートします。BOMで始まる文章ファイルは自動的にUTF-8に変換されます。この場合、文章ファイルの文字コードを指定するパラメータ(例: --sub-charset)は全て黙殺されます。Linux、及びmacOSを含むUnix系システム
UNIX系システム上では、 は setlocale(3)システムコールを使うので、 LANG、LC_ALL及びLC_CYPE環境変数を使用します。大抵は、UTF-8かISO-8859-*ファミリのどれかが全ての文章ファイルと命令行文字列の処理、及びコンソールへの出力の文字コードとして使用されます。Windows
Windowsにおいては、文章ファイルを変換するのに用いられる既定の文字コードはシステム呼出し GetACP()を呼び出すことで決定されます。 Reading the command line is done with the GetCommandLineW() function which already returns a Unicode string. Therefore the option --command-line-charset is ignored on Windows. Output to the console consists of three scenarios: 1.If the output is redirected with the option
--redirect-output then the default charset is UTF-8. This can be
changed with --output-charset.
2.If the output is redirected with
cmd.exe itself, e.g. with mkvinfo file.mkv > info.txt, then the
charset is always UTF-8 and cannot be changed.
3.Otherwise (when writing directly to the
console) the Windows function WriteConsoleW() is used and the option
--output-charset is ignored. The console should be able to output all
Unicode characters for which the corresponding language support is installed
(e.g. Chinese characters might not be displayed on English Windows
versions).
Command line options
次のような文字コードを指定するオプションがあります。•--sub-charsetは、文章字幕ファイルの文字コードと、他のコンテナに格納された文章字幕トラックの文字コードが曖昧さなく決定できない場合(例:
Oggファイル)の文字コードを指定します。
•--chapter-charsetは、楽章文章ファイルの文字コードと、他のコンテナ形式に格納されている楽章及びタイトルの文字コードを曖昧さなく決定できない場合(例:
Oggファイルの楽章情報、トラックとファイルのタイトル等、及びMP4ファイルの楽章情報)の文字コードを指定します。
•--command-line-charsetは全ての命令行文字列の文字コードを指定します。
•--output-charset for all
strings written to the console or to a file if the output has been redirected
with the --redirect-output option. On non-Windows systems the default
for the output charset is the system's current charset. On Windows it defaults
to UTF-8 both for redirecting with --redirect-output and with
cmd.exe itself, e.g. mkvinfo file.mkv > info.txt.
オプションファイル:
オプションファイルとは、 が追加の命令行の引数をそれから読み込むことができるものです。これは、命令行の長さ制限等の、外部プログラムを実行する際のシェルやオペレーティングシステムの特定の制限を回避するために使用することができます。 An option file contains JSON-formatted data. Its content must be a valid JSON array consisting solely of JSON strings. The file's encoding must be UTF-8. The file should not start with a byte order marker (BOM), but if one exists, it will be skipped. The rules for escaping special characters inside JSON are the ones in the official JSON specification, RFC 7159[4]. The option file's name itself must be specified as a command line argument prefixed with a '@' character. The command line ' mkvmerge -o "my file.mkv" -A "a movie.avi" sound.ogg' could be converted into the following JSON option file called e.g. 'options.json':[ "-o", "c:\\Matroska\\my file.mkv", "--title", "#65", "-A", "a movie.avi", "sound.ogg" ]
ファイル紐付け
Matroskaはファイル紐付けをサポートします。ファイル紐付けとは、単純に現在のファイルの前の、又は次のファイルを指定する機能です。正確に言うと、本当に紐付けされるのはファイルではなくMatroskaセグメントです。ほとんどのファイルはMatroskaセグメントを一つしか持たないので、以降の説明ではより正確な'セグメント紐付け'という用語ではなく、'ファイル紐付け'という用語を使用します。 各セグメントはユニークな128-bit幅のセグメントUIDを持ちます。このUIDは が自動的に生成します。紐付けは基本的にセグメントUID(略してSID)を頭部情報の中に挿入することで行われます。mkvinfo(1)はこのSIDを、存在する場合は表示します。 もしひとつのファイルがいくつかの小さなファイルに分割されて紐付けされる場合、時刻印は0から始まらず、前のファイルの続きから始まります。この方式では、前のファイルが無い場合も絶対時間が保たれます(例: ストリーミングを使用している際)。もし、紐付けが使用されない場合、時刻印は各ファイルで0から始まります。既定では はファイル紐付けを使用しません。ファイル紐付けを使用したい場合は、--linkオプションを使用する必要があります。このオプションはファイル分割が有効な場合以外には無効です。 ファイル分割が有効か無効かに関わらず、利用者は に、生成したファイルを特定のSIDに紐付けすることができます。これは--link-to-previousオプションと--link-to-nextオプションにより可能です。これらのオプションはmkvinfo(1)が出力する形式(16個の0x00から0xffまでの、'0x'を頭につけた16進数)のSIDを受け付けます(例: '0x41 0xda 0x73 0x66 0xd9 0xcf 0xb2 0x1e 0xae 0x78 0xeb 0xb4 0x5e 0xca 0xb3 0x93')。もしくは短い形式('0x'及び数字の間のスペースを省いた 0x00から0xffまでの16進数の数字)を指定することもできます。例: '41da7366d9cfb21eae78ebb45ecab393' もしファイル分割が有効の場合、最初のファイルが --link-to-previousオプションで指定したSIDに紐付けされ、最後のファイルが--link-to-nextオプションで指定したSIDに紐付けされます。ファイル分割が無効の場合、一つの出力ファイルが両方のSIDに紐付けされます。既定値
Matroskaファイルの仕様には、既定値を持つ要素の存在が明記されています。通常、既定値と等しい値をもつ要素はファイルサイズを抑えるためファイルに書き込まれません。 mkvinfo(1)では表示されないかもしれない要素は、言語と既定トラックフラグ要素です。言語要素の既定値は英語('eng')で、既定トラックフラグ要素の既定値はtrueです。よって、あるトラックに--language: 0:engを指定した場合には、 mkvinfo(1)の出力には現れません。添付ファイル
Matroskaファイルに写真を入れておきたいということや、非常に稀でしょうがSSA字幕を使っていてTrueTypeフォントを使用したいということがあるかもしれません。このような場合には、Matroskaファイルにファイルを添付することができます。添付されるファイルはMatroskaファイルにただ単純に追加されるのではなく、埋め込まれます。よって、プレイヤーはこれらのファイルを表示したり(写真の場合)、字幕を描画するのに使用したり(フォントの場合)できます。 下に、出力ファイルに写真とTrueTypeフォントを添付する方法の例を示します。$ mkvmerge -o output.mkv -A video.avi sound.ogg \ --attachment-description "Me and the band behind the stage in a small get-together" \ --attachment-mime-type image/jpeg \ --attach-file me_and_the_band.jpg \ --attachment-description "The real rare and unbelievably good looking font" \ --attachment-mime-type application/octet-stream \ --attach-file really_cool_font.ttf
楽章
Matroska楽章システムは、OGMファイルで使用されていた従来のシステムより強力です。その仕様の全ては、 Matroskaのウェブサイト[5]に記されています。 は2種類の楽章ファイルを入力としてサポートしています。一つ目は'シンプル楽章ファイル'と呼ばれるもので、OGM toolsが想定しているものと同じ形式です。二つ目はXMLベースの楽章形式で、Matroskaの楽章機能の全てをサポートしています。 Apart from dedicated chapter files can also read chapters from other file formats (e.g. MP4, Ogg, Blu-rays or DVDs).シンプル楽章形式
この形式は、'CHAPTERxx='で始まる行と'ChapterxxNAME='で始まる行のペアから成ります。前者の行は開始時刻印を含み、後者はタイトルを含みます。下に例を示します。CHAPTER01=00:00:00.000 CHAPTER01NAME=Intro CHAPTER02=00:02:30.000 CHAPTER02NAME=Baby prepares to rock CHAPTER03=00:02:42.300 CHAPTER03NAME=Baby rocks the house
XML楽章形式
XML楽章形式の例を以下に示します。<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?> <!DOCTYPE Chapters SYSTEM "matroskachapters.dtd"> <Chapters> <EditionEntry> <ChapterAtom> <ChapterTimeStart>00:00:30.000</ChapterTimeStart> <ChapterTimeEnd>00:01:20.000</ChapterTimeEnd> <ChapterDisplay> <ChapterString>A short chapter</ChapterString> <ChapterLanguage>eng</ChapterLanguage> </ChapterDisplay> <ChapterAtom> <ChapterTimeStart>00:00:46.000</ChapterTimeStart> <ChapterTimeEnd>00:01:10.000</ChapterTimeEnd> <ChapterDisplay> <ChapterString>A part of that short chapter</ChapterString> <ChapterLanguage>eng</ChapterLanguage> </ChapterDisplay> </ChapterAtom> </ChapterAtom> </EditionEntry> </Chapters>
1.楽章の終了時刻印を指定できます。
2.ネストした楽章を作成できます。
3.言語及び国を設定できます。
mkvtoolnixは、テンプ速度となるサンプルファイルと一緒に配布されています。サンプルファイルはdocサブディレクトリの中にあります。
以下にサポートされているXML標識、そのデータタイプ、そして適切な場所では、その値の有効な範囲を挙げます:
Chapters (master) EditionEntry (master) EditionUID (unsigned integer, valid range: 1 <= value) EditionFlagHidden (unsigned integer, valid range: 0 <= value <= 1) EditionFlagDefault (unsigned integer, valid range: 0 <= value <= 1) EditionFlagOrdered (unsigned integer, valid range: 0 <= value <= 1) ChapterAtom (master) ChapterAtom (master) ChapterUID (unsigned integer, valid range: 1 <= value) ChapterTimeStart (unsigned integer) ChapterTimeEnd (unsigned integer) ChapterFlagHidden (unsigned integer, valid range: 0 <= value <= 1) ChapterFlagEnabled (unsigned integer, valid range: 0 <= value <= 1) ChapterSegmentUID (binary, valid range: 1 <= length in bytes) ChapterSegmentEditionUID (unsigned integer, valid range: 1 <= value) ChapterPhysicalEquiv (unsigned integer) ChapterTrack (master) ChapterTrackNumber (unsigned integer, valid range: 1 <= value) ChapterDisplay (master) ChapterString (UTF-8 string) ChapterLanguage (UTF-8 string) ChapterCountry (UTF-8 string) ChapterProcess (master) ChapterProcessCodecID (unsigned integer) ChapterProcessPrivate (binary) ChapterProcessCommand (master) ChapterProcessTime (unsigned integer) ChapterProcessData (binary)
Reading chapters from Blu-rays
can read chapters from unencrypted Blu-rays. For that you can use the path to one of the MPLS play lists with the --chapters parameter. Example: --chapters /srv/blurays/BigBuckBunny/BDMV/PLAYLIST/00001.mplsReading chapters from DVDs
When MKVToolNix is compiled with the libdvdread library, can read chapters from DVDs. For that you can use the path to one of the folders or files on the DVD with the --chapters parameter. As DVDs can contain more than one title and each title has its own set of chapters, you can append a colon and the desired title number to the end of the file name argument. The title number defaults to 1. Example: --chapters /srv/dvds/BigBuckBunny/VIDEO_TS:2注意
は出力ファイルを分割する際、楽章も適切に処理します。つまり、分割された各ファイルはそのファイルに関係する楽章のみを含み、時刻印には適切なオフセットがかかります。 は、--no-chaptersオプションで明示的に無効化されていなければ、Matroska原ファイルから楽章を複製できます。全ての原ファイル(Matroskaファイル、Oggファイル、MP4ファイル、楽章文章ファイル)から読み取られた楽章は,通常は結合されず,別々のChapterEditionsが作成されます。楽章の読み取り元が,同じ編次UIDを共有するMatroskaあるいはXMLファイル郡であった場合のみ,楽章は一つのChapterEditionに結合されます。そのような場合以外で結合を行いたい場合は、利用者はまず全ての原ファイルからmkvextract(1)で楽章を抽出し、手動でXMLファイルを結合した後に多重化を行なわなければなりません。標識
はじめに
Matroska's tag system is similar to that of other containers: a set of KEY=VALUE pairs. However, in Matroska these tags can also be nested, and both the KEY and the VALUE are elements of their own. The example file example-tags-2.xml shows how to use this system.標識のスコープ
Matroska標識は自動的にはファイル全体に適用はされません。適用することもできますが、ファイルの異る部分々々に適用することもできます。一つ、もしくは複数のトラック、一つ、もしくは複数の楽章、さらにはその組み合わせにも適用することが可能です。 Matroskaの仕様[6]に、このことの詳細が記述されています。 重要なことは、標識はTargetsMatroska標識要素によってトラック及び楽章に紐付けられますが、この際に使用されるUIDは が色々な所で使用するトラックIDではないということです。その代わりに,(Matroska以外のファイル形式から取得されたトラックの場合は)自動的に計算したUIDあるいは(トラックの原ファイルがMatroskaファイルの場合は)原ファイルから複製されたUIDが用いられます。そのため,がファイルを読み込む前に,標識ファイルで使用されるUIDはかなり難しくなります。 はMatroskaファイルに標識を追加する二つのオプションを認識します。--global-tagsと--tagsオプションです。この二つの違いは、前者の--global-tagsは、上述のTargets要素を全て取り除くことで、標識がファイル全体に適用されるようにします。後者の--tagsオプションは、が of the --tagsに指定したTIDの示すトラックに対して自動的に計算したUIDを挿入します。例
あなたは、AVIから読み込まれる映像トラックに標識をつけたいと仮定しましょう。 mkvmerge --identify file.aviを実行すると、映像トラックのトラックID(このIDをUIDと混同しないでください!)は0であると教えてくれます。よって、あなたは全てのTargets要素を記入しない標識ファイルを作成し、 を以下のように実行します。$ mkvmerge -o file.mkv --tags 0:tags.xml file.avi
標識ファイル形式
はXMLベースの標識ファイル形式をサポートします。この形式はMatroskaの仕様[6]に非常に近いデザインになっています。MKVToolNixのバイナリ、及びソースディストリビューションはどちらも、既知の標識をただリストしただけの、実際の標識ファイルのテンプ速度として使用できるexample-tags-2.xmlというサンプルファイルを含んでいます。 基本的には、以下の様な構成です。•最も外側の要素は<Tags>でなければなりません。
•一個の論理標識は<Tag>XML標識の内部に包含されます。
•標識の中身の直前・直後のスペースは無視されます。
データタイプ
新しいMatroska標識システムは、UTF-8文字列とバイナリの二つのデータタイプしか認識しません。前者は標識の名前と<String>要素に使用され、後者は<Binary>要素に使用されます。 バイナリデータは、そのままではXMLファイルに格納できません。 は二つのバイナリデータ格納方法に対応しています。XML要素の中身が「@」で始まる場合、そのあとの文字列をファイル名として解釈し,そのファイルの中身をMatroska要素に複製します。 もう一つの方法では、データはBase64エンコードされる必要があります。これは、バイナリデータをASCIIキャラクタの一部だけで表現するためのエンコードで、例えばEメールなどに使用されています。 mkvextract(1)は、バイナリ要素をBase64エンコードされたデータとして出力します。 古い標識システムは、公式のMatroskaの仕様に示されているように、もっと多くのデータタイプを認識していました。 はもはやこのシステムをサポートしないので、それらのタイプについてはここでは説明しません。XMLファイル形式で知られている標識
以下にサポートされているXML標識、そのデータタイプ、そして適切な場所では、その値の有効な範囲を挙げます:Tags (master) Tag (master) Targets (master) TargetTypeValue (unsigned integer) TargetType (UTF-8 string) TrackUID (unsigned integer) EditionUID (unsigned integer) ChapterUID (unsigned integer) AttachmentUID (unsigned integer) Simple (master) Simple (master) Name (UTF-8 string) TagLanguage (UTF-8 string) DefaultLanguage (unsigned integer) String (UTF-8 string) Binary (binary)
セグメント情報
区分情報を、Matroskaファイルの「区分情報」頭部欄にある特定の値として指定可能なXMLファイルに書き込みます。これらの値は全て他の命令行オプションを介しては設定できません。 他の「区分情報」頭部欄は命令行オプションを介して設定できますが、XMLファイルを介してはできません。例えば --titleや--timestamp-scaleオプションが該当します。 他にも命令行オプション経由でもXMLファイル経由でも設定できない要素があります。これらには以下のものが含まれます: DateUTC (別名"muxing date")、 MuxingApp、WritingApp、そしてDurationです。それらは常に自身によって設定されます。 以下にサポートされているXML標識、そのデータタイプ、そして適切な場所では、その値の有効な範囲を挙げます:Info (母体) SegmentUID (バイナリ、妥当な範囲: 16バイト長) SegmentFilename (UTF-8文字列) PreviousSegmentUID (バイナリ、妥当な範囲: 16バイト長) PreviousSegmentFilename (UTF-8文字列) NextSegmentUID (バイナリ、妥当な範囲: 16バイト長) NextSegmentFilename (UTF-8文字列) SegmentFamily (バイナリ、妥当な範囲: 16バイト長) ChapterTranslate (母体) ChapterTranslateEditionUID (符号無し整数) ChapterTranslateCodec (符号無し整数) ChapterTranslateID (バイナリ)
MATROSKAファイル割付け
Matroskaファイル割付けは非常に柔軟です。 はファイルを事前定義された方法で描画します。結果ファイルはこのようになります: [EBML頭部] [区分 {高次送り出し#1} [区分情報] [トラック情報] {添付ファイル} {楽章} [群団 1] {群団 2} ... {群団 n} {演奏指令} {高次送り出し#2} {標識}] 波括弧でくくられた要素は省略可能で、コンテンツと指定されたオプションに依存します。いくつか注釈があります。•高次送り出し要素#1には,少数の水準1要素(添付ファイル、楽章,演奏指令,標識,高次送り出し要素#2)が,実際に存在する場合のみ含まれます。古い版次のでは、この高次送り出し要素に群団も挿入していました。そのため、十分な格納領域を確保するために不正確な推測をせざるえず,しばしば失敗していました。現在では、群団のみを高次送り出し要素#2に格納し,高次送り出し要素#1は高次送り出し要素#2を参照します。
•添付ファイル、楽章、及び標識要素はそれらが存在するときにのみ追加されます。
The shortest possible Matroska file would look like this:
[EBML頭部] [セグメント
[セグメント情報]
[トラック情報] [団体1]]
音声のみのファイルはこのようになるでしょう。
外部時刻印ファイル
利用者は、特定のトラックの時刻印を自分で に指定することができます。これは可変こま速度映像を含むファイルを作成するときや、音声に無音を挿入するときに使用できます。この場合、こまはMatroska区画を作成する際の単位となります。映像では、これはちょうど1こまとなり、音声ではこれは各音声タイプの1パケットとなります。例えば、AC-3では、これは1536サンプルを含む1パケットとなります。 結合されたトラックに時刻印ファイルを指定する場合は、各結合されるトラックチェインの最初の部分にのみ指定してください。例えばv1.avi、v2.aviの二つのファイルを結合し、時刻印を使用したいときの命令行は次のようになります。$ mkvmerge ... --timestamps 0:my_timestamps.txt v1.avi +v2.avi
時刻印ファイル形式 v1
この形式はバージョン行から始まります。2行目は既定こま速度を宣言します。残りの全ての行は、コンマで区切られた3つの数字を含みます。開始こま( 0が最初のこまです)、終了こま、そしてこの範囲で適用されるこま速度です。FPSは、ドット'.'を小数点として持つ小数です。こま範囲は既定FPSが使用されるギャップを含むこともあります。例を下に示します。# timestamp format v1 assume 27.930 800,1000,25 1500,1700,30
時刻印ファイル形式 v2
この形式では、各行は対応するこまの時刻印を含みます。この時刻印はミリ秒単位の精度で指定しなければなりません。小数を指定することができますが、小数でなくてもかまいません。最低でも、トラックに含まれるこま数と同数の時刻印行を含ま なければなりません。このファイル内の時刻印は整列されていなければなりません。例えば、25fpsでは以下のようになります。# timestamp format v2 0 40 80
時刻印ファイル形式 v3
この形式では、各行は秒単位の持続時間と、省略可能なこま速度を含みます。この二つは両方とも小数を指定できます。もし、こま速度が指定されない場合は既定の値が使用されます。音声では符号器に時刻印を計算させるべきです。このためには、こま速度として 0.0を指定してください。また、'gap'キーワードの後に持続時間を指定して、無音を指定することもできます。音声ファイル用の例を示します。# timestamp format v3 assume 0.0 25.325 7.530,38.236 gap, 10.050 2.000,38.236
時刻印ファイル形式 v4
この形式はv2形式と同一です。唯一の違いは、時刻印が整列されていなくてもいいという点です。この形式が使われることはほぼ無いでしょう。終了番号
は下の3つの返り値を返します。•0 --
この返り値はMUXが正常に終了したことを示します。
•1 --
この返り値は、一つ以上の警告が出力されましたが、抽出が続行されたことを意味します。警告は
'警告:'
という文字列を先頭につけて出力されます。出力ファイルが無事であるかどうかは、場合によります。出力ファイルを確認することを強く推奨します。
•2 --
この返り値は、エラーが発生し、エラーメッセージを出力した後に
が処理を中断したことを示します。エラーメッセージは不正な命令行やファイルI/Oエラー、壊れたファイルなど様々です。
環境変数
はシステムのロケールを決める既定の変数(例:LANGやLC_*系)を使用します。追加の変数は以下の通りです: MKVMERGE_DEBUG, MKVTOOLNIX_DEBUG and its short form MTX_DEBUGその内容は、あたかも--debugオプション経由で渡されたかのように扱われます。
MKVMERGE_ENGAGE, MKVTOOLNIX_ENGAGE and its short form
MTX_ENGAGE
その内容は、あたかも--engageオプション経由で渡されたかのように扱われます。
関連項目
mkvinfo(1), mkvextract(1), mkvpropedit(1), mkvtoolnix-gui(1)ウェブ
最新版は常に MKVToolNixの拠点[7]で入手できます。著者
Bunkus Moritz[FAMILY Given] <[email protected]>開発者
注記
- 1.
- Matroskaの本拠地
- 2.
- IANAのホームページ
- 3.
- mkvmerge-identification-output-schema-v17.json
- 4.
- RFC 7159
- 5.
- Matroskaのウェブサイト
- 6.
- Matroskaの仕様
- 7.
- MKVToolNixの拠点
2023-02-12 | MKVToolNix 74.0.0 |