名前

newgrp - 新しいグループにログインする
 
sg - 別のグループ ID でコマンドを実行する

書式

newgrp [-] [group]
 
sg [-] [group [[-c] command]]

説明

newgrp はログインセッション中に現在のグループ ID を変更するために用いられる。 オプションとして - フラグを与えた場合は、 新たにログインしたのと同じ様に環境が再初期化される。 そうでない場合は、現在の作業ディレクトリを含めて、 現在の環境は変化しない。
newgrp は現在の実グループ ID を、指定したグループに (グループ名を指定しなかった場合は /etc/passwd に記載されたデフォルトのグループに) 変更する。 ユーザにはパスワードがなくグループにはある場合、 あるいはユーザがグループのメンバーではなく グループにパスワードがある場合には、 そのユーザはパスワードの入力を求められる。 グループのパスワードが設定されておらず、 かつユーザがグループのメンバーでない場合は、 アクセスは拒否される。
sg コマンドは newgrp と同様に動作するが、コマンドを受け付ける。 このコマンドは /bin/sh シェルで実行される。 コマンドが複数の単語からなる場合は、 sg の実行元となるであろうシェルのほとんどにおいて、 これらをクォートする必要があるだろう。 newgrpsg のもう一つの違いは、 特定のシェルが newgrp を特別に扱う点にある。 このようなシェルは、自分自身を newgrp が生成した新しい実体と置き換える。このようなことは sg では起きないので、 sg コマンドから戻った際には以前のグループ ID に戻る。

ファイル

/etc/passwd - ユーザアカウント情報
 
/etc/group - グループ情報

関連項目

id(1), login(1), su(1)

著者

Julianne Frances Haugh <[email protected]>

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