rup
リモートホストの状態を表示する
rup
[
-dshlt]
[
host ...]
rup
は、特定のホスト
host
またはローカルネットワーク上の全てのホストについて、
現在のシステム状態の概要を表示する。
出力として、現在時刻・システムが起動してからの時間・平均負荷が表示される。
平均負荷の数値は、それぞれ
1, 5, 15 分の間に
実行キューにあったジョブ数の平均値である。
以下のオプションが使用可能である。
- -d
- 各ホストについて、ローカル時刻を表示する。
ネットワーク上での時刻の同期を調べるのに役立つ。
- -s
- スクリプトで使うために、時間データを秒で表示する
(システムが起動してからの秒数と紀元年
(epoch)
からの秒数を表示する)。
- -h
- ホスト名のアルファベット順にソートして表示する。
- -l
- 平均負荷の順にソートして表示する。
- -t
- 稼働時間の順にソートして表示する。
このコマンドが動作するためには、リモートホスト上で
rpc.rstatd(8)
デーモンが稼働していなければならない。
rup は /usr/include/rpcsvc/rstat.x
で定義されている RPC
プロトコルを使う。
example% rup otherhost
otherhost up 6 days, 16:45, load average: 0.20, 0.23, 0.18
example%
- rup: RPC: Program not registered
-
rpc.rstatd(8)
デーモンがリモートホスト上で起動していない。
- rup: RPC: Timed out
- 通信エラーが発生した。ネットワークが非常に混雑している。もしくは、
rpc.rstatd(8)
デーモンがリモートホスト上で終了させられた。
- rup: RPC: Port mapper failure - RPC: Timed out
- リモートホストが
portmapper (portmap(8)
を参照)
を実行しておらず、RPC
を用いたサービスを提供していない。
ホストがダウンしている可能性がある。
ruptime(1),
portmap(8),
rpc.rstatd(8)
rup コマンドは SunOS
で登場した。
この man
ページの翻訳にあたり、
FreeBSD jpman project <
http://www.jp.freebsd.org/man-jp/>
による翻訳を参考にさせていただいた。