/usr/share/snmp/snmp.conf - ucd-snmp
アプリケーションの設定ファイル
~/.snmp/snmp.conf -
個人用の設定ファイル
snmp.conf は ucd-snmp SNMP
アプリケーションの動作方法を定義する設定ファイルである。
設定ファイルで使えるトークンは、
以下の「
ディレクティブ」セクションで説明されている。
パスフレーズのような注意を要する情報を格納する場合は、
これらの設定ファイルを読み込みだけにすること
!
初めに
snmp_config(5) の man
ページを読むこと。
この man ページでは、ucd-snmp
設定ファイルの
動作・置き場所・連携法などが説明されている。
- mibdirs (mib-dirs|+mib-dirs)
- このディレクティブで指定された
':'
区切りのディレクトリのリストを解析し、
テキストの mib
ファイルを探す。
ディレクティブの値の前に
'+' を置くと、
このリストをアプリケーションに組み込まれた
デフォルトのディレクトリより先に解釈する。
この値は環境変数
MIBDIRS
で上書きされる点に注意すること。
- mibs (mib-tokens|+mib-tokens)
- ':' で区切って mib
トークンのリストを指定する。
このリストからテキストの
mib
ファイルを探して解析する。
ディレクティブの値の前に
'+' を置くと、
このリストをアプリケーションに組み込まれた
デフォルトの mib
トークンより先に解釈する。
特別なキーワード
"ALL" を使うと、
見つかった全ての mib
ファイルを読み込む。
この値は環境変数
MIBS
で上書きされる点に注意すること。
- mibfile file
- mibs
トークンから読み込んだリストに加え、
ここで指定したテキストの
mib
ファイルを読み込んで解析する。
この値は環境変数
MIBFILES
で上書きされる点に注意すること。
- defaultPort port
- 全ての snmp
アプリケーションとデモで使用する
デフォルトのポート番号。
- defVersion (v1|v2c|v3)
- デフォルトの snmp
バージョン。
- defCommunity string
- snmpv1 と snmpv2c
のデフォルトのコミュニティ文字列。
- defSecurityName string
- snmpv3
リクエストで使用するデフォルトの
snmpv3 USM
セキュリティ名。
- defContext string
- 使用したいデフォルトの
snmpv3
コンテキスト名。
- defPassphrase string
- defAuthPassphrase string
- defPrivPassphrase string
- デフォルトの snmpv3 USM
パスフレーズ。
defPassphrase
が指定された場合は、
認証とプライバシーの両方のパスフレーズとして使用される。
- defAuthType MD5|SHA
- snmpv3 USM 認証タイプ。
現在のところは MD5
しかサポートされていない。
- defPrivType DES
- snmpv3 USM
プライバシータイプ。
現在のところは DES
のみが使用可能であるが、
アメリカ合衆国の輸出規制によりサポートされていない。
- defSecurityLevel noAuthNoPriv|authNoPriv|authPriv
- snmpv3
のデフォルトのセキュリティレベル。
- showMibErrors (1|yes|true|0|no|false)
- コマンドを実行したときにテキスト
mib
の解析エラーを表示するか否か。
- strictCommentTerm (1|yes|true|0|no|false)
- 解析される mib
において、コメントの終了を厳密に行うか否か。
true の場合は、"--"
でコメントを終了する。
配布されている多くの
mib
ではコメントの方法が間違っているため、
このオプションが存在する。
- mibAllowUnderline (1|yes|true|0|no|false)
- mib
においてアンダーライン文字の使用を許可する
(規格に違反している)。
- mibWarningLevel integerValue
- mib
パーサーが警告を表示する最小レベル。
- logTimestamp (1|yes|true|0|no|false)
- エラーまたはメッセージのログ記録において、
コマンドがタイムスタンプを記録するか否か。
ログ記録を行うソースコードでメッセージを追加記録しており、
かつログ記録ルーチンに渡される前に
メッセージ行がバッファーされない場合、
タイムスタンプを付けると出力がきれいに見えない。
- printNumericEnums (1|yes|true|0|no|false)
- -Oe と同じ。
- printNumericOids (1|yes|true|0|no|false)
- -On と同じ。
- dontBreakdownOids (1|yes|true|0|no|false)
- -Ob と同じ。
- escapeQuotes (1|yes|true|0|no|false)
- -OE と同じ。
- quickPrinting (1|yes|true|0|no|false)
- -Oq と同じ。
- suffixPrinting (0|1|2)
- この値が 1
である場合は -Os
と同じ。 この値が 2
である場合は -OS
と同じ。
- extendedIndex (1|yes|true|0|no|false)
- -OX と同じ。
- noRangeCheck (1|yes|true|0|no|false)
- snmpset
がエージェントにリクエストを送る前に行う値の検証をしない。
- dumpPacket (1|yes|true|0|no|false)
- コマンドを実行したときに、デフォルトでパケットをダンプするか否か。
- doDebugging (1|0)
- 1
に設定した場合、全てのアプリケーションでデバッグが有効になる。
- debugTokens token[,token...]
- 表示に使うデバッグ用トークン。
デバッグ方法の詳細については、
snmpcmd(1) の man
ページを参照すること。
snmp_config(5),
read_config(3),
snmpcmd(1).