stat -
ファイルやファイルシステムの状態を表示する
stat [
OPTION]...
FILE...
ファイルまたはファイルシステムの情報を表示します。
長いオプションで必須となっている引数は短いオプションでも必須です。
-
-L, --dereference
- リンクを辿る
-
-f, --file-system
- ファイル情報ではなくファイルシステム情報を表示する
-
--cached=MODE
- キャッシュされた属性の使用方法を指定する;
リモートファイルシステムの場合に役立つ;
下記の MODE を参照
-
-c --format=FORMAT
- デフォルトの代わりに
FORMAT
で指定した書式で表示する。
FORMAT
が適用後には改行文字を毎回出力する
-
--printf=FORMAT --format
と同様だが、バックスラッシュによるエスケープを
- 解釈し、最後に改行文字を出力しない。改行が必要な場合は
FORMAT に \n
を含める必要がある
-
-t, --terse
- 簡潔な形式で情報を表示する
- --help
- 使い方を表示して終了する
- --version
- バージョン情報を表示して終了する
--cached の MODE
引数に指定できるのは
always, never, default です。 `always`
はキャッシュされた属性がある場合はそれを使用します
`never`
は最新の属性と同期を行おうとします。
`default`
はキャッシュされた属性の扱いをファイルシステムに任せます。
ファイルに対して有効なフォーマット列
(
--file-system なしの場合)
は以下の通りです:
- %a
- 許可ビットの 8
進数表記
- %A
- 許可ビットとファイル種別の人間が読める形式での表記
- %b
- 割り当てられたブロック数
(%B 参照)
- %B
- %b
によって報告された各ブロックの大きさ
(バイト単位)
- %C
- SELinux
のセキュリティコンテキスト文字列
- %d
- デバイス番号の 10
進数表記
- %D
- デバイス番号の 16
進数表記
- %f
- raw モードの 16
進数表記
- %F
- ファイル種別
- %g
- 所有者のグループ
ID
- %G
- 所有者のグループ名
- %h
- ハードリンクの数
- %i
- i ノード番号
- %m
- マウントポイント
- %n
- ファイル名
- %N
- クォートされたファイル名。シンボリックリンクの場合は参照先ファイル名も表示される
- %o
- 最適な I/O
転送サイズサイズのヒント情報
- %s
- 合計サイズ
(バイト単位)
- %t
- メジャーデバイス番号
(16
進数表記)。キャラクター/ブロックデバイススペシャルファイルの場合
- %T
- マイナーデバイス番号
(16
進数表記)。キャラクター/ブロックデバイススペシャルファイルの場合
- %u
- 所有者のユーザ
ID
- %U
- 所有者のユーザ名
- %w
- 最初に作成した日時
(人間が読みやすい形式)。不明な場合には
-
- %W
- 最初に作成した日時
(Epoch
からの秒数)。不明な場合には
0
- %x
- 最終アクセス日時
(人間が読みやすい形式)
- %X
- 最終アクセス日時
(Epoch からの秒数)
- %y
- 最終データ更新日時
(人間が読みやすい形式)
- %Y
- 最終データ更新日時
(Epoch からの秒数)
- %z
- 最終状態変更日時
(人間が読みやすい形式)
- %Z
- 最終状態変更日時
(Epoch からの秒数)
ファイルシステムに対して有効な書式文字列:
- %a
- 特権ユーザ以外が利用可能な空きブロック数
- %b
- ファイルシステムの合計データブロック数
- %c
- ファイルシステムの合計ファイルノード数
- %d
- ファイルシステムの空きファイルノード数
- %f
- ファイルシステムの空きブロック数
- %i
- ファイルシステム
ID (16 進数表記)
- %l
- ファイル名の最大長
- %n
- ファイル名
- %s
- ブロックサイズ
(高速転送用に使用する)
- %S
- 基本ブロックサイズ
(ブロック数を数える際に使用する)
- %t
- ファイルシステム種別
(16 進数表記)
- %T
- ファイルシステム種別
(人間が読みやすい表記)
--terse は以下の FORMAT
と等価です。
- %n %s %b %f %u %g %D %i %h %t %T %X %Y %Z %W %o
--terse --file-system は以下の FORMAT
と等価です。
- %n %i %l %t %s %S %b %f %a %c %d
注意:
使用しているシェルによっては組み込みコマンドとして
stat を持っている
場合があり、通常はここで説明しているバージョンより優先的に使用されます。
シェルの文書を参照してオプションなどの詳細を確認してください。
GNU coreutils
のオンラインヘルプ:
<
https://www.gnu.org/software/coreutils/>
翻訳に関するバグは
<
https://translationproject.org/team/ja.html>
に連絡してください。
詳細な文書
<
https://www.gnu.org/software/coreutils/stat>
(ローカルでは info '(coreutils) stat
invocation' で参照可能)。
作者 Michael Meskes。
Copyright © 2020 Free Software Foundation, Inc.
ライセンス GPLv3+: GNU GPL version 3 or later
<
https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it. There is NO
WARRANTY, to the extent permitted by law.
stat(2),
statfs(2),
statx(2)
stat
の完全なマニュアルは
Texinfo
マニュアルとして整備されている。もし、
info および
stat
のプログラムが正しくインストールされているならば、コマンド
- info stat
を使用すると完全なマニュアルを読むことができるはずだ。