talkd —
リモートユーザーの通信サーバ
talkd
[
-dp]
talkd
は、ユーザーに他のユーザーが会話を始めようとしていることを
知らせるサーバである。
サーバは、会話をする会合場所が欲しいクライアントの要求に応答し、
呼出し状の置場所として機能する。
通常の操作では、呼出し元であるクライアントは、メッセージタイプが
LOOK_UP である CTL_MSG 構造体
(⟨
protocols/talkd.h⟩
を参照)
をサーバに送ることで、会合場所の初期化を行う。
これにより、サーバは呼出し状テーブルに呼出し元からの
(メッセージで指定されている呼出し先と会話をするための)
呼出し状が既にあるかを検索する。
検索に失敗すると、呼出し元は
ANNOUNCE
メッセージを送る。
これにより、サーバは呼出し相手のログインポートに
通信の要求があるという通知をブロードキャストする。
呼出し先が応答すると、ローカルサーバは記録されている
(適切な会合場所アドレスで応答するための)
呼出し状を使用する。
これにより、呼出し元と呼出し先のクライアントプログラムは
会話をするためのストリーム接続を確立する。
[
-d]
デバッグモード。
/var/log/talkd.log
に多くのログ情報とデバッグ情報を書き込む。
[
-p]
パケット記録モード。
/var/log/talkd.packets
にそのままの不恰好なパケットを書き込む。
相互運用の問題をデバッグするのに役立つ。
talk(1),
write(1)
talkd コマンドは
4.3BSD
で登場した。