uuencode -
バイナリファイルをエンコードする
uudecode - uuencode
で作成されたファイルをデコードする
uuencode [-m] [ file ] name
uudecode [-o outfile] [ file ]...
uuencode と
uudecode
は、単純なアスキーデータしかサポートしていない
伝送路を用いて、バイナリファイルを送るために使われる。
uuencode は
file
(デフォルトでは標準入力)
を読み込み、
エンコードしたものを標準出力に書き出す。
エンコードには表示可能なアスキー文字のみが使われる。
このデータには
uudecode
が使うファイルのアクセス権とオペランド名
name が含まれる。
name
が
/dev/stdout の場合、
結果は標準出力に書き出される。
デフォルトでは、標準的な
UU
エンコーディング形式が使われる。
オプション
-m
がコマンドラインから指定されると、
base64
エンコーディングが代わりに使われる。
uudecode は、uuencode された
files
(デフォルトでは標準入力)
を元の形に変換する。
結果のファイルは、name
(-o
オプションが指定された場合は、
outfile)
という名前が付けられ、
setuid
と実行ビットが保存されない以外は、
元のファイルと同じアクセス権を持つ。
outfile や
name が /dev/stdout
の場合、結果は標準出力に書き出される。
uudecode は、(uuencode 部分の)
前後のすべての行を無視する。
プログラムは、(UU と base64
の)
どちらのエンコード形式が使われているかを、
自動的に判断することができる。
次の例では、ソースツリーを
(tar で) まとめ、compress し、
uuencode
して、他のシステム上のユーザーにメールで送っている。
相手のシステムで
uudecode
が実行されると、ファイル
``src_tree.tar.Z'' が作られる。
このファイルは、uncompress
した後、
元のソースツリーを (tar
で)
取り出すことができる。
- tar cf - src_tree | compress | uuencode src_tree.tar.Z |
mail sys1!sys2!user
compress(1),
mail(1),
uucp(1),
uuencode(5)
この実装は P1003.2b/D11
に準拠する。
uudecode に 2
つ以上のファイルを渡して
-o
オプションを指定した場合や、
エンコードする複数のファイル中に同じ
name が 2
つ以上あった場合、結果は期待したようにはならないだろう。
エンコードされた形式では、UU
エンコードの場合 37%、
base64 エンコードの場合 35%
サイズが大きくなる (3
バイトのデータが 4
バイト +
制御情報になる)。
uuencode コマンドは BSD 4.0
で登場した。