名前

dirfd - ディレクトリストリームのファイルディスクリプターを取得する

書式

#include <sys/types.h>
 
#include <dirent.h>
int dirfd(DIR *dirp);
glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
dirfd():
 
/* glibc 2.10 以降: */ _POSIX_C_SOURCE >= 200809L
|| /* glibc 2.19 以前: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

関数 dirfd() はディレクトリストリーム dirp に関連付けられたファイルディスクリプターを返す。
このファイルディスクリプターはディレクトリストリームが内部で使用するものである。結果的に、この関数が役に立つのは、ファイルの位置に依存しない関数やその位置を変更しない関数 ( fstat(2)fchdir(2) など) においてだけである。このファイルディスクリプターは closedir(3) が呼ばれたときに自動的にクローズされる。

返り値

成功すると、 dirfd() はファイルディスクリプター (非負の整数) を返す。エラーの場合、 -1 が返され、 errno にエラーの原因を示す値が設定される。

エラー

POSIX.1-2008 では 2 つのエラーが規定されている。 現在の実装ではどちらのエラーも返されない。
EINVAL
dirp が有効なディレクトリストリームを参照していない。
ENOTSUP
この実装では、ファイルディスクリプターのディレクトリとの関連付けが サポートされていない。

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース 属性
dirfd() Thread safety MT-Safe

準拠

POSIX.1-2008. この関数は BSD 拡張であった。 4.3BSD-Reno には存在するが、4.2BSD には存在しない。

関連項目

open(2), openat(2), closedir(3), opendir(3), readdir(3), rewinddir(3), scandir(3), seekdir(3), telldir(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。