mesg -
他のユーザから来たメッセージを表示する
(表示しない)
mesg [option] [
n|
y]
ユーザは
mesg
ユーティリティを実行することで、
標準エラー出力と結びついている自分の端末デバイスに対して他のユーザが持つ書き込み権限を制御することができる。
端末への書き込みが許可されていると、他のユーザが実行する
talk(1) や
write(1)
のようなプログラムが、その端末にメッセージを表示できるようになるのだ。
伝統的には、書き込みは許可するのがデフォルトである。
しかしながら、ユーザがセキュリティ上の様々なリスクをより意識するようになるにつれて、
少なくとも最初のログインシェルに対しては、デフォルトでは書き込みを許可しない傾向にある。
自分の tty
の設定状態を確実に自分の望むようにするには、
mesg
をログインスクリプトで実行するべきである。
mesg
ユーティリティは、端末で実行されない場合
(訳注: たとえば、
at や
cron
から実行される場合)、何のメッセージも出さずにエラーステータス
2
で終了する。この場合、
mesg
の実行は意味がない。だが、この状況でも、コマンドラインオプション
--verbose を付ければ、
mesg
が警告メッセージを出力するようになる。こうした動作は、バージョン
2.33
で採用されたものである。
- n
- メッセージを許可しない。
- y
- メッセージの表示を許可する。
引き数を指定しない場合、
mesg
は、現在のメッセージ受け入れ状態を標準エラー出力に表示する。
-
-v, --verbose
- 何をやっているかを説明する。
-
-V, --version
- バージョン情報を表示して終了する。
-
-h, --help
- ヘルプを表示して終了する。
mesg
ユーティリティは、次の値の一つで終了する。
- 0
- メッセージは許可されている。
- 1
- メッセージは許可されていない。
- >1
- エラーが発生した。
/dev/[pt]ty[pq]?
mesg コマンドは、AT&T UNIX
Version 6 で初登場した。
login(1),
talk(1),
write(1),
wall(1),
xterm(1)
この mesg コマンドは、util-linux
パッケージの一部であり、
https://www.kernel.org/pub/linux/utils/util-linux/
から入手できる。