tcgetpgrp, tcsetpgrp -
端末のフォアグラウンドプロセスグループの
取得/設定を行う
#include <unistd.h>
pid_t tcgetpgrp(int fd);
int tcsetpgrp(int fd, pid_t pgrp);
関数
tcgetpgrp() は、
fd
に対応する端末のフォアグラウンドプロセスグループの
プロセスグループ ID
を返す。
fd
で指定された端末は、呼び出しを行うプロセスの制御端末でなければならない。
関数
tcsetpgrp()
は、プロセスグループID
が
pgrp
のプロセスグループを
fd
に対応する端末のフォアグラウンドプロセスグループにする。
このとき、
fd は
tcsetpgrp()
を呼び出すプロセスの制御端末でなければならない。
さらに、
pgrp
は、呼び出しを行うプロセスと同じセッションに
属する
(メンバが空でない)
プロセスグループでなければならない。
tcsetpgrp()
がセッションに属するバックグラウンドグループプロセスのメンバから
呼び出され、かつ呼び出しを行うプロセスが
SIGTTOU
をブロックしたり
無視したりするようになっていない場合、
SIGTTOU シグナルは
バックグラウンドプロセスグループの全てのメンバに送られる。
fd
が呼び出しを行ったプロセスの制御端末を参照している場合、関数
tcgetpgrp()
は、その制御端末のフォアグラウンドプロセスグループがあれば
そのプロセスグループの
ID を返す。
そのようなプロセスグループがなければ、現在プロセスグループ
ID
として使用されていない、1より大きな何らかの値が返される。
fd
が呼び出しを行ったプロセスの制御端末を参照していない場合、
-1 が返され、
errno
が適切に設定される。
成功した場合、
tcsetpgrp()
は 0
を返す。そうでない場合、
-1 を返し、
errno
を適切に設定する。
- EBADF
-
fd
が適切なファイルディスクリプターでない。
- EINVAL
-
pgrp
が無効な値である。
- ENOTTY
- 呼び出しを行ったプロセスが制御端末を持っていない、もしくは
制御端末を持っているが
fd
で参照されるものとは異なる、
tcsetpgrp() の場合は、 fd
で指定された制御端末がすでに呼び出しを行ったプロセスのセッション
と関係のないものになっている際にも、このエラーとなる。
- EPERM
-
pgrp
が有効な値だが、呼び出しを行ったプロセスと同じセッションに属する
プロセスのプロセスグループ
ID
には該当するものがない。
この節で使用されている用語の説明については、
attributes(7) を参照。
インターフェース |
属性 |
値 |
tcgetpgrp(), tcsetpgrp() |
Thread safety |
MT-Safe |
POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
この関数は
TIOCGPGRP と
TIOCGSID の ioctl
経由で実現されている。
これらの ioctl は 4.2BSD
で登場した。
これらの関数は POSIX
で考案されたものである。
setpgid(2),
setsid(2),
credentials(7)
この man ページは Linux
man-pages
プロジェクトのリリース
5.10
の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は
https://www.kernel.org/doc/man-pages/
に書かれている。