名前

atan, atanf, atanl - 逆正接(arc tangent)関数

書式

#include <math.h>
double atan(double x);
float atanf(float x);
long double atanl( long double x);

-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件 ( feature_test_macros(7) 参照):
atanf(), atanl():
_ISOC99_SOURCE || _POSIX_C_SOURCE >= 200112L
|| /* Since glibc 2.19: */ _DEFAULT_SOURCE
|| /* Glibc versions <= 2.19: */ _BSD_SOURCE || _SVID_SOURCE

説明

これらの関数は x の逆正接(arc tangent)の主値を計算する。 すなわち、 その正接(tangent)が x となるような値である。

返り値

成功すると、これらの関数は x の逆正接の主値をラジアン単位で返す。 返り値は [-pi/2, pi/2] の範囲となる。
x が NaN の場合、NaN が返される。
x が +0 (-0) の場合、+0 (-0) が返される。
x が正の無限大 (負の無限大) の場合、+pi/2 (-pi/2) が返される。

エラー

エラーは発生しない。

属性

この節で使用されている用語の説明については、 attributes(7) を参照。
インターフェース 属性
atan(), atanf(), atanl() Thread safety MT-Safe

準拠

C99, POSIX.1-2001, POSIX.1-2008.
double 版の関数は SVr4, 4.3BSD, C89 にも準拠している。

関連項目

acos(3), asin(3), atan2(3), carg(3), catan(3), cos(3), sin(3), tan(3)

この文書について

この man ページは Linux man-pages プロジェクトのリリース 5.10 の一部である。プロジェクトの説明とバグ報告に関する情報は https://www.kernel.org/doc/man-pages/ に書かれている。

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